FEATURE ARTICLES 13 「ミッションとあらためて向き合う。」

「学びのプロセス」をつくる。


岩楯
コミュニケーションする相手というのは、実際に私たちがやっている仕事で言えば、ウェブサイトを訪れる人だったり、広報誌や雑誌を読む人だったりですよね。

籔内社長
それにお客様企業や我々自身もね。そして最終ゴールの主役はその最終顧客。

岩楯
なるほど。ミッションの解釈に多様性があっていい、とおっしゃっていたのは、相手にとっての「豊かな状態」がどういうものであるかを考えるところから私たちが一緒に手伝う、という余地を残したい思いがあるからなんですね。

籔内社長
手伝うというのもあるんですけれども、「ともに」という感じが強いですね。最終顧客にとっての「未来の豊か」な状態をともに定めるというイメージです。


「学びのプロセス」をつくる。
河内
ある意味、昔からUXを意識していたんですね。

籔内社長
そうそう。だからアウトプットというのは必ずしも我々がやらなくていいんです。その相手自身がアウトプットする主役になったっていい。つまりプロセス
重視なんです。相手が「豊かな状態」に向かっていくためのベクトルを我々がつくるという。

岩楯
創業当時は、教科書や百科事典、雑誌などの誌面デザインをされていたわけですが、目の前のアウトプットだけを考えるのではなく、最終顧客である「相手」がどうか、ということにすでに発想が向いていたのが興味深いです。

籔内社長
本の中には「コンテンツ」がありますよね。読む人はそのコンテンツから刺激を受けて、自分の価値観としてそれを取り込んでいる。だから深いわけです。表現というよりは蓄積に働きかけるというか。

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