FEATURE ARTICLES 13 「ミッションとあらためて向き合う。」

「プロセス」を相手に獲得させる。


獲得してくれることがすごく嬉しいんですよね。企業だけでなく、大学や専門学校などでも教えていました。

広報誌って、伝わる状態にもっていくのが難しい。雑誌などと違って無料で提供するものだから、一方的なメッセージになりがちだなと思っていました。もっと、届ける「相手」側に立って相手に気づいてもらう、という視点で考えることが大切なんです。「気づかせてくれたのがこの会社」と相手に思ってもらえれば、「自分のために支援してくれる会社」というポジションから顧客との関係性をスタートできますよね。そして、その気づきがつながっていってさらに次の気づきがあるかもしれないと期待してもらえる。この会社があるから、自分の生活がより豊かになるかもしれない、美しくなるかもしれないと。

岩楯
顧客視点。コンセントが「伝える」ではなく「伝わる」を大事にしているのは、ミッションが基本思想として根底にあるんですね。あらためて感じました。伝わるものを一緒につくるプロ、という姿勢が大切なのだなと。

籔内社長
一緒につくっていく、ないしはお客様企業がつくれるという状態を我々がつくり出すというところですよね。お客様企業からのオーダーの向こうにあるのは、その会社のミッションを果たし未来をつくりたいという想い。そこを一緒に考えるところからスタートすることが大事。お客様企業の視点でその会社のミッションを考えると、お客様企業と最終顧客との長期的な関係をつくることが不可欠なので、それをどうつくるかを我々が一緒に考えていくべきなんです。その会社にとっての「伝わるしくみ」を考える。それが、最終的には我々のミッションにつながるわけです。本質的なところは、先ほどから話しているように「学びのプロセス」をどういうふうに相手に獲得させるか、だと思っているので。
今のコンセントを見ても、プロジェクトの中でワークショップのファシリテーターをやるのが当たり前になっていたりと、創業当時から我々が大事にしていたものが受け継がれているのが見えて、正しい方向に向かっているなと思っています。
ただ、もっともっとより良いアウトプットの仕方ということを研究する必要があります。たとえば教育機関と一緒に組むなどして、シンキングからアウトプットまで非常にいい形で獲得できるような設計ができるように。

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