FEATURE ARTICLES 15 「コンセントが取り組むEIA」


が入り、その企業だけではできないことを実現できるようになります。

岩楯 「その企業だけではできないこと」とはどんなことですか?

坂田 僕たちは、企業がもっている情報を、ただの情報ではなく「情報資産」として考えています。そしてEIAは、ウェブサイト群全体のガバナンスを行うことにより企業としての情報活用を強化することができる1つのアプローチなんです。

企業の情報は、あらゆる組織や部門に点在しています。そして全ての情報を把握している部門や部署といったものは、どの企業もあまりもっていません。
EIAプロジェクトの特徴としてステークホルダーがすごく多いことがあるんですが、そうなると当然、各部門間をはじめコミュニケーション量(=コミュニケーションコスト)が増えてくる。情報がさまざまな部署で管理されていて、部署の人数もさまざま。そういった環境下で事業部ごとにウェブサイトを運営している場合、部署間の連携がとれていないためにコンテンツの重複や齟齬が発生したり、ウェブサイトごとに情報活用ユーザーへの対応もまちまちになりがちです。これでは企業として一貫性のあるメッセージも発信しづらいですし、コミュニケーションも一貫性のないものになってしまいますよね。
そういった問題を解決するためには、全体を加味して情報設計しなければならない。しかし企業内でそうした取り組みをしていくのは実際難しいのではないかと。

われわれのような客観性をもった第三者が協力して進める方が、体制的にも俯瞰して全体を見ることができるという意味でも効果的なのではと考えています。

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