先日、私たちコンセントは浴衣で出社dayということで、浴衣姿の社員がちらほら…。全員浴衣一色というわけでなく、着たい人は着たい時間帯だけ素敵に着こなして、そうでない人もそれを見ていいねと言う。そんな私たちはいつもの平常運転でした。
さて、着物(ここでは和装の意味で取ってください)、いいですよね。
いいなあ着物、素敵だなあと浴衣姿の同僚をながめて、ふと、着物で西洋式の椅子に座ってPCに向かうさまよりも、立ち上がったり、すたすた…と歩いたり、そんな「仕草」によさを感じていることに気づきました。
着物そのもののオブジェクト的な美しさもいいのですが、もしかしたら、着物のよさって、誘発されるその「仕草」にあるのかもしれませんね。
風鈴のように思わずまわりまですこし涼しげになる、キモノのインタラクション。
プロダクトデザイナーの榮久庵憲司さんは、かの名作「キッコーマンしょうゆ卓上びん」をデザインした際に、女性が無理なく持ったときにその仕草が美しくなるよう、瓶のシェイプを工夫したといいます。
つい日頃「インタラクション」という言葉をたくさん使ってしまいがちな僕たちですが、着物の仕草のように、慎ましく言葉を選んでみてもいいのかな、と思ったのでした。