FEATURE ARTICLES 16
もじゃもじゃさんと話して、CSチームがどんな人たちなのか何となくわかってきたスージーさん。
でも、どんなお仕事をしているのかまだよくわかりません・・・。
企画編集やるの?「普通にやる」「やりますよ」「企画・編集やってる」。そうです、企画編集やるんです。しかし、ただ単に企画を考えるわけじゃないようです。「必要な理由を考えながら、人に相談して別の視点からも案を出す」「複数案出すときは、お客さまの意図が確認できるようにメリハリはつけますね」など、常に「なぜ?」「どうして?」を繰り返しながら、クライアントであるお客さまのビジネスにいかに寄与できるのかという点を大切にしてひとつひとつ考えています。
CSらしい仕事だと実感したときは、「会社案内の制作で、クライアントが伝えたいことと私のキーコピーの表現がハマったとき」「コンテンツマップをつくって提案したことで、お客さまと将来のコンテンツづくりについて盛り上がれるようになったとき」など、企画・編集の観点でいえばいろいろとありますが、大切なのはコンテンツのビジネス的価値を考えて、あるべき姿の仮説を立てて、それに沿ったコンテンツをつくり、仮説に対して検証・考察を行う、というPDCAサイクルを回すこと。お客さまの伝えたいことを、いかに受け取り手に伝わるような、またビジネスに寄与するようなコンテンツに育てていくかということを常に意識したコンテンツ戦略設計、企画・編集を行っていくことがコンセントのCSチームらしい仕事だと思っています。
素手・・・というのは嘘ですが。ビジネス的にどんなコンテンツが必要なのか仮説を考える際にはカスタマージャーニーマップやコンセプトダイアグラムを、さらにリニューアルの場合には現状のコンテンツ群を把握するためにコンテンツストラテジーブリーフやコンテンツインベントリーなどを使用しています。実際にコンテンツを形にしていく上では、こうして立てた仮説や現状分析結果をもとに、メディアに合わせた形でラフを描いたり原稿を書いたりしていきます。世の中にコンテンツが出た後は、検証・考察を行うために事前に準備していた指標や評価軸をもとに分析レポートをつくっていきます。いろいろとプロジェクトによって使い分けをしていくのですが、でもそんなときの一番のツールはやはり「素手」ということにはなりますね!
もっているスキルは「特に何もない」「凡人です」など、特別なものはない様子。撮影コーディネートや編集、データ解析など、そんなスキルをもっていたら役に立つけど、それらは経験がものを言うこと。日々鍛えていきましょう。どんな人がCSに向いているかと問われれば「モノづくりが好きな人」「おもしろいものをつくりたいって思考があれば」というように、コンテンツづくりに意欲があれば、それが一番大事みたいです。
Content Strategyとは何か。「流行り」「全体像が見えない」「日本での認知度が低い」というように、CSチームにとっても謎の存在。とはいえ、実は今までのコンセントでも、デザインや編集を通して取り組んできたことだと考える人が多いようです。いろいろなコンテンツをつくる中で、どんなものが世の中に必要とされ、楽しんでもらえるのか。企業にとっても価値があるものにしていけるのか。それらを戦略的に考えてアウトプットし続けていくことを「Content Strategy」と呼ぶのかな。そんなふうにとらえている今日この頃です。
「入社したときはこんな職種になるなんて、思ってもみなかった」という人が大多数。40年前にデザイン会社としてスタートしたコンセントでは、進行管理という職種の人がだんだんと編集ディレクションをするようになったり、コンテンツを企画から立ち上げる機会が増えてきたことが、CSチームができるキッカケの1つとなりました。「(こんな仕事をするなんて)思ってなかったけど、わりと自然な流れ」「こういうのずっとやってみたかった」「違和感なし」と感じている人が多く、もともとコンテンツづくりに興味をもっていた人は多いようです。
「特定の誰かにとって価値ある情報」「人のためにつくられた料理」「コミュニケーションを形にしたものです」など、コンテンツ自体は発信するだけのものではなく、受け手がいてのものと考えているようです。ただ、Strategyという名前がついているから、理論的で味気ないものをつくっているのではと思われがちですが、「楽しくておもしろいもの」「説明抜きでおもしろい、興味深いと思えるもの」というように、ユーザーに興味をもってもらえるような色気のあるコンテンツも大切だと考えています。
コンテンツとしてつくってみたいのは「映像とか」。でもまずは「他己分析しあう」「デザイナーをチームに入れる」「チームとしてやるべきことを明確にする」というように、チームとしてのチカラを高めたいと思っているようです。日々切磋琢磨しつつ、CSチームとして世の中の課題をどう価値に変えていけるのか、そのためにはどうすれば良いのかを常に考える。そんな志の高いメンバーが揃っています。
「CSさんの雑記帖」へ続く!