FEATURE ARTICLES 18

三菱電機「暮らしと設備」
BtoB製品総合案内サイト
構築プロジェクト

最近、ビジネスにおいてもデザインが重視されるようになってきた。多くのビジネス系メディアのテーマにも取り上げられるようになってきていることから、実際そう感じる読者の方も少なくないだろう。しかしながら実際には、ビジネスにどのような効果があるのか、デザインをどう活用すればいいのか、具体的に理解するにはまだまだ情報が不足しているのかもしれない。

本連載企画「ビジネス×デザイン」は、数回にわたり、デザインを取り入れながらビジネス上の課題を解決している先進企業の方々にお話をうかがって、“ビジネスとデザインの関係”についての理解を深めていくもの。

この特集では “デザイン”の意味するところを、顧客価値向上と市場機会創出のための方法である“デザイン思考”と、企業ブランディングの一端を担う“イメージの表現手段”の二側面で捉え、そうした視点で各企業の方々へインタビューを実施する。

第2回となる今回は、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)のリビング・デジタルメディア事業本部 ブランド戦略推進部 ブランド販促グループ所属の辰巳裕子氏にインタビュー。「暮らしと設備」BtoB製品総合案内サイト 構築プロジェクトを推進される上で注力されたお話からは、関係者それぞれの文脈や価値観を理解し、それらに沿った伝え方を考え、密に実践していくという、コミュニケーションデザインの真髄が見えてきた。

辰巳 裕子 氏 Yuko Tatsumi 三菱電機株式会社
リビング・デジタルメディア事業本部
ブランド戦略推進部 ブランド販促グループ 専任
1991年 三菱電機株式会社入社。
R&D部門にて認知心理学・記号論を学び、家電のユーザビリティ向上を目的とした手法開発、顧客満足度向上・製品保証の仕組みづくりと社内展開を担当。
2001年から宣伝部ウェブサイト統括センターにてコーポレートサイト立上げ、CRM運営管理、エンターテイメントサイトの企画運営、Facebookページ運営など幅広く携わる。
2013年12月リビング・デジタルメディア事業本部に異動し、2015年3月BtoB製品総合案内サイト「暮らしと設備」を開設。現在は主にBtoB事業におけるビジネス貢献を目的としたWebサイト戦略・企画、PDCAの仕組みづくり、デジタル領域の新たなPR施策を取り入れ展開を行っている。

辰巳 裕子氏

Goal Design
短期的な成果を現場と共有し、長期的成果につなげていく
真のマーケティングプラットフォームを目指して

Communication Design
注力1:「ビジネス課題」「ユーザーニーズ」のコンテキストに沿ったサイト設計
注力2:社内ステークホルダーからの理解と協力を得るために
注力3:社外パートナーのディレクション

Key Factor in Design
「プロセス」と「ゴール」を描く「デザイン」
「現場でのデジタル領域の捉えられ方」を常に意識