Designを肴に…

ぺちゃくちゃ喋ってる時にひらめいちゃうあの感じを、サストコ流に形にしてみます。お題はもちろん「デザイン」です。

2012/10/10 12:00

カヤックさんと一緒に「Kinect Night」

どーもー。広報担当の河内です。
今日は7月13日(金)に開催した『Kinect Night』をレポートします。

みなさんご存知、MicrosoftのXbox用ゲームデバイスKinect。コンセントとしては新しくでてくるデバイスやインターフェースについて知らないわけにはいきません(キッパリ)!

「Kinectってそんな新しくないじゃん!」というツッコミはおいといて、「仕事上必要だからしょうがないよねー。(そーだ、そーだ。)」と言いつつ、みんなでKinect大会(ゲーム大会)でもしようという話がありました。

でもやはりどうせならKinectを使ってどんなプロジェクトがあり得るのか、技術的にどんな要件があるのかを勉強した方がいいんじゃないかしらとも思い、それならば交流会も兼ねて、オフィスがご近所の(※)カヤック(新しいウィンドウで開きます)さんに声をかけたら楽しいんじゃないのかしらと思いたち、このKinect Nightが開催されたわけです。

※その後、カヤック恵比寿オフィスは引っ越してしまいました(><)

あの白いでかい壁に投影したら楽しそう!ということで、会場はamu(新しいウィンドウで開きます)

amuと同じ場所で営業している、コンセントのグループ会社であるフラワーショップkusakanmuri(新しいウィンドウで開きます)さんにもご協力いただき、営業時間中にも関わらずワイワイと会場設営させていただきました。

Kinectのセッティングを兼ねて一応プレイしているやっち

Kinect Nightにはカヤックさんからエンジニアを中心に10名以上の方に来ていただきましたよ。4月に入社したばかりの新卒の方もちらほら。

この「Kinect Night」や「コロリの引き出し」の前に、コンセントの若手メンバー3人が実はカヤックの社内イベント「LT(ライトニングトーク)大会」に参加させてもらって、かなりの刺激を受けたようでした。…ということから、今回の進行は参加してきた3人、やっち、あべっち、なべっちにお願いしました。

やはり司会といえばこの人、やっち。デザイナーの此谷内くん。

デザインより司会が本業なんじゃないかという噂の…

会のはじめに、『サストコ』編集長のエロ編青木さんからの挨拶。

意外とまじめな挨拶をしていたサストコ編集長青木さん

「今回のKinect NightはDesignを肴に…という名のもとに開催するんですが、なんだか最近デザインについてあーだ、こーだと語る機会が減ってる気がしていて、結論とかなくてもそういうのを気軽に語れる場があればな…と思って始めたのが “Designを肴に…” です。」と、わりとまじめなご挨拶。

つづいて、コンセントを簡単にご紹介する会社案内プレゼンは、あべっちこと阿部くんと、なべっちこと渡邉くんが担当。普段はウェブやIA的な自己紹介が多めなので、この日はどちらかというとエディトリアルデザインよりで自己紹介。

「コンテンツファースト40年!」と力説していました。阿部ちゃんほとんど喋らずじまい。

コンセントの紹介が終わったところで、司会ごとカヤックの林さんにバトンタッチしました。

デザイナー林さんによるカヤックの紹介

カヤックの紹介をしてくれる林さん

「つくる人を増やす」というのが企業理念のカヤック。創業以来毎年、7月7日に7つ以上のサービスをリリースすることを続けているそうです。

プレゼンのなかでは、「ワーストバスターズ」という世の中のワースト(例:大阪府はお小遣いが一番少ないというワースト)をアプリで改善することで社会全体をボトムアップさせるというサービスなどを紹介してもらいました。

エンジニア瀬尾さんからのプレゼン

Kinectの企画時に念頭においていることについて話してくれました。

Kinectの事例と経験から得られたTipsを紹介してもらいました。
Kinectを使う企画の時に念頭に置いていることとして挙げていたのは次の3つ。

  1. 単にゲームに走るのではなくXboxとは違う体験が与えられているか
  2. スムーズに体験できるかどうか
  3. 設置と運用に無理がないか

最後に「エンジニアであってもやりたい仕事をいかにお金に変えていくかということまで考えている」とおっしゃっていたのが印象的でした。

サイネージやスマホゲームなどを得意とする衣袋さんのプレゼン

人の動きをキャラクターりのんちゃんの動きにリアルタイムに反映するデモ

Unityという3Dゲームエンジンを使って作った、カヤックオリジナルの2.5次元声優「りのんちゃん」をKinectで実演してもらいました。衣袋さんの動きにあわせて画面上のキャラクターが動いてます!

Kinect以前は画像認識が難しく、プロジェクションマッピングのように映像を重ねる時には赤外線領域などを使う必要もあったそうですが、Kinectの登場によって3D認識(骨格を認識するBone Tracking、表情を認識するKinect Face Tracking)が比較的容易にできるようになり、また開発環境が整ってきたおかげで、この日見せてもらったこのデモも、実際に手を動かしたのは2時間ほどだそうです。キャラクターなどの素材は元々あったそうですがそれにしても実装のスピード感はすごい!

閃光部の3Dエンジニア天野さんのプレゼン

質問する川崎さんとそれに答える天野さん

3DCGやアニメコンテンツ系の仕事を得意としている天野さん。「ファンタジーとして作られた物語を現実として体験できることをコンセプトとしている」そうですよ。
天野さんのプレゼンでは、ニコニコ番組に、前述の「りのんちゃん」が生出演した時の裏側を紹介してくれました。

その様子を見てどーしても気になったようで、コンセントの川崎シツチョーから質問。
「ウゴウゴルーガ(※)を思い出すんだけど、それとは全然違うのかね?」

「SDKやUnityといった開発環境やネット回線などが整ってきているから、開発のハードルが下がり、またできることが増えている。ウゴウゴルーガではある程度動きのパターンが決まっていたけど、りのんちゃんはもっと自由。」との回答。

確かに!生出演の様子で見せていただいたりのんちゃんは、番組出演者や視聴者とリアルタイムにかなり自然にやり取りしてました!

※90年代前半にフジテレビ系列局で放送された、CGが駆使された子供向けバラエティ番組

新卒ピチピチバックエンドエンジニア土居さんのプレゼン

大学時代に作っていたKinectを使った作品について紹介

4月に入社したばかりだそうですが、学生時代にKinectを使ったメディアアート作品「Ryo-On」を作っていたそうで、そのことについて話してくれました。アルミダクトがぶら下がったような外見は奇妙(!)ですが、「人に反応して音を立てる気持ち悪いロボットをつくろうとしていた」という土居さんの発想も奇妙です(!!)。

夜間照明などに使われる、単純なOn/Offの距離・人感センサーではなく、もっと広範囲で自然に人を認識させられるよう、人の重心を認識しようとする機能(骨格認識の前段階のもの)を利用して、人の腰の位置を取得し活用していたとのこと。

プレゼンの最後にKinectがどんなものであるかを話してくれました。
それは、人の動きが人でないものを動かす体験というのは「ゆるやかな身体性の拡張」であり、Kinect+フィジカルによって、超能力が作れるものだ!とのこと。

超能力!!でも、決して大げさな表現ではない気がします。

***

カヤックのみなさん、事例を聞かせていただいてありがとうございます!

事例を聞いた後は、Kinectやりたい人は遊んでもよし、懇親したい人は飲みながら話すもよし、という風にしましたが、あちこちで話に花が咲いているようで主役のはずのKinectはひっそりとプレイされておりました…。

Kinectそっちのけで話に花が咲く懇親会

Kinect Nightを終えてコンセントのメンバーは…

カヤックさんのプレゼンでかなり刺激を受けた様子のコンセントメンバー。コメントを集めてみたら実はKinectへの感想よりもカヤックの姿勢とか勢いに感銘を受けてたようです。ちょっとご紹介します。

まずは、司会のあべっち、なべっちから。

あべっち(プロジェクトマネージャー 阿部 啓悟

サストコ内にてBBQレポートを執筆して以来、もう執筆をしたくないとネガティブな訴えをしたのですが、再度依頼がきました。たぶん、きっと、私のMっ気がそうさせてるんだと思いますorz

Kinect Night、ホントに刺激を受けました。

こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、コンセントには自分含め、カヤックさんみたいに、常に面白いことを考えてる人間って少ない気がします。いや、、もしかしたら面白いアイデアをたくさん考えていても、なんらかの理由でアウトプットできてないのかもしれませんが。

だけど、全くもって引け目を感じることはない!とも同時に思いました。
今回、Kinect Nightにて、カヤックさんたちに自社を紹介するプレゼンをして改めて感じたことがあります。

僕らは、誰かの(例えば、編集者とか)面白いアイデアを最大限活かすことができると思うんです。僕は紙媒体からの視点でしか多くは語れませんが、限りあるスペースの中で、伝えたい情報を最大限どう表現するか。って、紙媒体独特だと思います。紙媒体のような限定的な空間で、伝わるものをつくるって、情報の精査やいかに効率的かつ効果的に見せるかってことで、そのスキルは、スゴイよな(←オレ)って、思うし。

面白いアイデアを常に考えるバイタリティって見習わないといけませんが、もちろんそれが全てではないですし、、、面白いアイデアが思いつくことだけが大事なんじゃなくて、それを最大限活かす考え方やスキルも大事だし。

まぁ、こんな感想を述べたらたくさんの指摘を受けることは間違いないと思いますが(笑)
若者の阿部は、真っ直ぐにそう思ってしまったので、あんま怒らないで下さい。(Mだけど、怒られるのは嫌いです。)

だから、これからも、こういった場にはできる限り参加して、他の人の考えやノウハウをたくさん盗んで、『最強』を目指します!

河内:おぉ!『最強』を目指すとは頼もしいですね!がんばってください!

なべっち(エクストリームデザイナー 渡邊 徹

普段の業務も、普通にこなしていたら、楽しめない。。だとしたら、自分の好きなフィールドに少し持っていっちゃえば、楽しめるのでは?そして、自分が楽しめてモノを作れれば、きっとクライアントも満足しちゃう。かなり楽観的に聞こえるかもしれませんが。

これってモノ作りにとって大事な事だよなーと。そんな事をぼんやり考えながら参加した勉強会でした。なので、どんどん自分のフィールドを広げつつ、引き込みつつ、日々のクライアントワークに活かしていこう!そんなマインドになった今日このごろです。

そんな中、CONCENT社を語るプレゼンの評価はどうだったのかは。。必死すぎてあまり覚えてません。どなたか今度そっと感想を教えてください。。

ちなみに、キネクト本気でやりすぎて次の日、筋肉痛でした。。レッツフィジカル!

河内:あ、Kinectやってたんですね!Kinect Nightの様子はビデオ撮影してあるので、コンセントのメンバーで当日来れなかった方はそれをみて、なべっちのプレゼンがどうだったかコメントしてあげてください。

***

ほかにも、色々コメントがあるのでご紹介ー。

◆ 「どんな職種にあってもデザイナーであり、クリエイターであるということを
誇りを持ちつつ自然体でやっているような気がしました。面白いことを追求しようという信念のもとちゃんと業務化できるというのは素敵なことだし見習いたいと思いました。」(プロジェクトマネージャー 金子まや

◆ 「楽しい気分で仕事をするということが、良い製品をつくり、生産性を上げ、結果的に売上・利益につながるということをわかっているのだろうな、とも思いました。」(アートディレクター 横地謙一

◆ 「面白い会社というイメージの裏では、思いついたアイデアをきちんと企画書として会社に提案していたり、広報戦略をしっかりされていたり、といった努力があることも知りました。PR/Marketingとして、会社の考え、スタッフ一人ひとりの考え、つくることに対する信念をきちんと伝える、スタッフがそういう思いを継続し続けられる環境づくりを大切にしたいと実感できる機会になりました。」(広報・マーケ 岩楯ユカ

◆ 「業務をやりながら、新しい取り組みを行って、それでまた、マーケット(仕事)が生まれていると言う非常にポジティブな会社の話を聞けて良かったです。何より、新卒メンバーも含めて話がうまい!」(プロデューサー 塩崎賢一郎

◆ 「プロジェクトが、「おもしろいかどうか」という視点(というよりも好奇心)と、その「おもしろさ」をどうビジネスに結びつけるかという嗅覚が、自分自身には強烈に足りていないなという反省がありました。「おもしろいでしょ?やろうよ」というアプローチはぜひ真似したいと思いました。」(アートディレクター 大崎優

◆ 「途中参加だったので大部分を見逃しましたが、普段あまり交流がない人達ともお話できて楽しかったです!」(デザイナー 角田あい)

◆ 「話の中で印象的だったのが、「失敗しても、ヒマそうにしてても、特にだれも責めない」という話。やることをやっていれば、別にどうってことない。そういう価値観は素晴らしい!やっぱり、社外の方交えて交流をしていくのが必要だなと思いました。単純に、刺激になって面白い。」(デザイナー 関口裕

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最後に、コンセントのフロントエンドテクノロジスト、たっくんにも聞いてみました。

たっくん(フロントエンドテクノロジスト 長谷川巧)

Kinectは様々なセンサーが搭載されていながら、それらを単体で購入するよりも安価で購入することができます。ソフトウェア開発の情報なども溢れているので、導入のハードルとコストは比較的低く、あとはアイディア次第でおもしろいものが作れるのではないかと思っています。

Kinectではなくてもそうですが、ジェスチャや音声で操作できるものは使用する動機よりも、人前で使用する際の恥ずかしさのほうが勝ってしまっているのが現実です。それを上回る何か(世の中の仕組み、衝撃的な便利さ、面白さ等)などができれば、こういったものもエンターテインメントな方向からから、より実用的な方向に向かうのではなないかと思います。

個人的には、ハンドジェスチャで操作できるリモコン機能 (TV、エアコン、オーディオ)や受付システムとかを作ってみたいです。

Kinectそのものの可能性について知ることができただけでなく、デザイナーやエンジニアとしての良い刺激がもらえた勉強会になったようですね。また、他のデザイン会社の方と一緒に何かやってみましょう!

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