2013/05/23 09:46
こんにちは。デザイナーの陰山です。
新緑が気持ちよい季節になりました。みなさんGWはいかがお過ごしでしたか?
新入社員の方は徐々に会社になじんでくる頃ですね!
5月は、やっと新生活にも慣れてきたりして、習い事を始めたり趣味を増やすのにもとても良い時期だなと思います。
そこで!!
これからすぐに挑戦できそうな、簡単だけど丁寧な手仕事のよさを感じられる新しい「手芸」をご紹介したいと思います!
手作りのものが使えるって素敵ですし、手芸始めました~なんてちょっと乙女気分も味わえます。
たまにはお家で手芸をしながら窓外を眺めるのはいかがでしょう。
と、そのおすすめしたい手芸とはこちら
「紙刺繍」です!!
紙刺繍…と聞いてピンとくる人は少ないかもしれません。
まだ日本ではあまり浸透していませんが、ヨーロッパでは50年程前にポストカードに刺繍をするのが流行したこともあり、海外では昔から親しまれてきた手芸のひとつでした。
布にする刺繍がメジャーな日本では、「紙にする刺繍」ってとっても新しいですよね!
布にする刺繍と、刺し方もちょっと違いますがコツさえつかめば布より簡単、アレンジも幅広い!でも仕上がりは繊細。
ペーパークラフトの分野にもちょっと近い、面白い手芸です。
ではでは、紙刺繍の簡単な説明を。
…まず、紙の場合は“先に穴を開けてから”縫います。
穴をあけることで効率よく縫う事ができます!
このような感じ。あらかじめ刺す場所に印をすることも大切です。
刺し穴というガイドがある分、「ここまで縫おう」と目標をたてやすいので、(要は縫い終わりのゴールが見えやすい)
ちょっと手先に自信のない方でも安心。
さらに布よりも、紙に縫った時はぷくっと浮き出た糸の質感が際立ちます。
フラットな紙に刺繍するからこそ出る魅力です。
…布に刺繍をして何かに仕上げようと思うと少し難しいですが、紙だと工作感覚で挑戦しやすいです。
小さな紙の切れ端、ノートの表紙などあるものにすぐ縫えるので、刺したらすぐにひとつの作品が完成!
…手芸をする上で結構厄介な玉止め、玉結び。
これがうまくいかないと全体がよれたりほつれたり大変なんですよね…。
しかし紙刺繍なら、テープで糸端をピッと貼るだけでOK!
紙ならではの利点です。
今までテープやホッチキスで止めていた部分を糸に置き換えてアレンジすることが出来たりします。
ボタンを直接縫ったり、糸の種類を変えてもかわいいです。
紙の性質上、使えるステッチ数は少ないですが下絵がきれいに描けるというメリットもあり、まるで絵を描くようにステッチできます!
…と、「紙刺繍」というものがどんなものかご理解いただけましたか?
ぜひぜひ試してみてください!男性にもおすすめです。
そんな“紙刺繍”の世界を感じられる一冊があります。
『紙刺繍のたのしび』ビー・エヌ・エヌ新社刊
この本の企画とアートディレクション&デザインをさせていただきました。
ラフなハンドメイド本が流行する中、”丁寧な手仕事”というものにもう一度スポットが当たるといいなと思い刺繍というジャンルを選定。そこに”新しい”というエッセンスを加えて、「紙刺繍」というテーマの企画を考えました。
撮影のディレクション、ページ構成も編集さんとたくさん打ち合わせをして考えた力作。
タイトルロゴを作って作家さんに縫っていただき、柄も含めて一枚絵で撮影していただいています。
まるでカバーに直接刺繍したような雰囲気、手に取って見てみてください。
そして三名のすてきな刺繍作家さんに、可愛さと新しさの融合した、ユニークな作品をたくさん作っていただきました。
どれも、眺めているだけでもうっとりしてしまう魅力的な作品です!すべて図案がついているので、すぐに挑戦できますよ。
普段は布をメインに活躍されている方々ですが、紙×糸で出来る面白い組み合わせ方をどんどん提案してくださり、
ものづくりにおけるアイディアの引き出しの多さにさすが!と思いました。
作家さんたちの普段の活動はこちらをぜひご覧ください。
*atsumiさん HP:http://itosigoto.com
*千葉美波子さん HP:http://kuroyagishiroyagi.com
*神尾茉利さん HP:http://kamiomari.com
『紙刺繍のたのしび』をよんで、“紙刺繍のあるたのしい日々”を過ごしてみてください!
*『紙刺繍のたのしび』オフィシャルサイト
写真:水野聖二
(ワークショップ写真:ビー・エヌ・エヌ新社編集部)