Naoko Kawachi
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Naoko Kawachi

浴衣で出社day 2019

2019/08/09 15:14

こんにちは。広報担当の河内です。
(サストコに書くのもすっかり久しぶりになってしまいました(汗))

さて、今年も、恵比寿駅前盆ダンス大会の7月26日(金)、「浴衣で出社day」を開催しました。

浴衣を着てamuで撮影した写真(赤羽くん、岡本くん、河内)

実は2012年から開催している歴史ある(!)イベントです。

思いつきから始まったようなイベントですが、何年か続けていたら、それがきっかけで「和装での出社」という切り口で日経の取材につながったこともありますし、コンセント夏の風物詩です。

この「浴衣で出社day」、以前は土用の丑の日にのっかって、浴衣でうなぎを食べるとか、浴衣着てるメンバーで集合写真撮るとか、ガーデンプレイスにビール飲みに行くとか、ちょこちょこ何かやったこともあったのですが、最近はすっかり「ただ浴衣着る日」になってしまってました。すみません。

初回開催時の記事:
http://sustoco.concentinc.jp/from-editors/2012/08/yukata-eel/

というわけで、今年はなにかやろうかと。

ちょうど半月ほど前に、サービスデザインチームの金髪ナイスガイ、岡本拓くん(通称:たっくん)にフットバスとフットアロマオイルマッサージをしてあげたら、お礼にお抹茶を点ててくれたという経験があり、お抹茶なら和のものだし浴衣と相性よさげ!ということで、早速たっくんに相談。

面白がって快諾してくれたので、今年はamuでテーブルお茶会を開催することにしました。

準備とプロトタイピング!?

浴衣で出社dayの約1週間前の7月20日(土)。
赤坂の虎屋本店菓寮にて。

この日、私はスタンフォード大学でHCI(Human Computer Interaction)を教えているChristina Wodtke氏の東京観光をアテンドしていました。

Christinaは情報アーキテクチャの国際会議「IA Summit(現在はIA Conference)」のfrequent speakerであり、Information Architecture InstituteのファウンダーでもあるのでIA界の重鎮といってもいいでしょう。

LinkedInやZynga、Myspace、Yahoo、New York Timesなど、みなさんがご存じのさまざまな会社やサービスで役員クラスを務めたり、アーキテクチャーを作ったり、UXやIAの改善プロジェクトをしたりもしてきた方です。

そんな彼女。何年か前に来日した時も色々アテンドしたら「PRエージェンシー並みのハイクオリティーな企画力とアテンド力ね。I Love You!」と喜んでいただき、今回の来日でもご指名(?)いただきました(汗)

プライベートな観光ではあったものの、ランチでは、サービスデザインやデザイン思考、経営科学あたりのバックグラウンドもある彼女が、なぜ今スタンフォードでHCIを教えているのかといった話やら、コンセントでは最近Design Leadershipという部門ができて…という話やら、色々情報交換(ぶっちゃけトークともいう)もできて貴重な機会。

せっかくなので、英語も堪能で、この領域の話もできるであろうたっくんにも途中から参加してもらいました。

スタンフォードでHCIを教えるChristinaとコンセントの岡本くんと河内

ちょうど、たっくんは都外でのお茶会のあとに駆けつけてくれたので、道具も一式持っていて「amuでこんなふうに並べて、加えてこれこれがあるといいねー」といった感じで、大胆不敵に、老舗「虎屋」のテーブルに並べ出しました。

お茶道具をテーブルに並べる岡本くん

なかなか見ることのない道具やお茶の所作、そしてお茶をはじめ和のものに見られる「見立て」の概念に、Christinaとそのお子さんAmelieも興味津々だし、amuでの必要スペースのイメージもついたし、一石二鳥。

amuでのお茶会では、和の香りを焚くのもいいのでは?というアイディアも。

Christinaたちのアテンドを終えたあとは、その足で、京都で420年以上の歴史を持つ「日本最古御香調進所」の薫玉堂さんのお香を求めてKITTEまで。ついでに、丸の内にある同じく京都の一保堂茶舗さんへも。

こうして色々準備を進めました。

◎浴衣で出社day当日

amuの前方には縦に伸びるガラス窓があります。
これを掛け軸に見立てることにして、kusakanmuriで手に入れた涼しげなつる系植物「利休草」を花器にいけました。
珊瑚に立てた薫玉堂さんの殿上伽羅や暹羅沈香も佳き香り…。

15時半過ぎから、SDチームのメンバーを中心に物珍しそうに集まってくれて、ゆるやかにお茶会がスタート。
亭主はもちろんたっくんです。

amuでのテーブル茶会の様子

たっくんがお茶を点てる間、私は水屋に見立てたパーテーションの裏で、次のお湯を準備したり、お菓子を準備したり半東としてあれやこれや。

キャンドルで湯を温める

珍しい透明の棗が涼しげでモダンです!

自宅から持ってきたお懐紙に黒文字を添えて、amu近くの名店、山田家まんじゅうさんで購入した一口サイズのおまんじゅうを載せて、来てくださったお客様にお出ししました。

黒文字で山田屋まんじゅうの一口サイズのまんじゅうを切り分ける

お抹茶体験が初めてというメンバーもいて、器はどうやって持ったらいいのか、どっち向きに回したらいいのか、一気に飲んでいいのか?などなど、実際にやってみるとわからないこともいっぱい。

お茶碗を鑑賞

でも、社員同士だし、場所もamuだから、気兼ねなく何でも聞ける!

本社のある荒井ビルから来るには距離があるにも関わらず、暑いなか、わざわざ足を運んでくれた社員もたくさんいました。ありがとうございます!

普段なかなか仕事上では接点のないメンバー同士も話す機会になったり…と、ひとときのお茶タイムを楽しんでいただけたようです。

普段なかなか話す機会のない社員同士の交流の場に

お茶を点てている様子に注目したり、茶筅がたてるシャカシャカという音に耳を傾けたり、器の模様や色、形を観察したり、ふんわり漂ってくる香りに気づいたり…。

「今この瞬間のみに集中する」マインドフル(mindfullではなくmindful)なひとときをもつことは、脳を休めることや頭をクリアにすることにも役立ちます。

マインドフルネスについては、よかったらこちらもご覧ください。
精神科・心療内科医、臨済宗建長寺派林香寺住職 川野泰周さんとタキアソシエイツ株式会社代表取締役の髙城良子さんの対談記事です。
◎草冠通信Vol.23 特集 「”今”を感じる安らぎ」
http://www.kusakanmuri.com/news/docs/kkm23_web.pdf
◎草冠通信オンラインVol.11「マインドフルネスで世界は変わる」
http://www.kusakanmuri.com/tsushin/interview/11_mindfulness.html

気づかぬうちにストレスはたまるもの。
最近、植物療法を扱うマッサージセラピストとしても活動しているので、心身へのストレスの影響の大きさは痛切に感じるし無視できない問題だと思っています。

せわしない業務を少しだけ離れて、一服するほんの僅かな時間だけでも、心の平静をもち自分を慈しむ。

オフィス空間でのお茶会や香りにはそんな効果があるように感じます。

今回はたまたま「浴衣で出社day」の日にかけましたが、また時々、オフィスでテーブル茶会を開催できたらいいなと思っているので(たっくん、よろしく!)、ご都合がつく方はぜひ(社員も、社外の方も!?)次回、ご参加ください。

そして、今年の浴衣で出社dayに参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

◎Behind the scenes

茶会を横目に仕事をしている赤羽くん

お茶会の横では普通に仕事。シュール。

中庭に向かって浴衣姿でパソコン仕事をする山本さん

こちらも浴衣でお仕事。外が竹林だったらなおよし。

薫玉堂のお香のパッケージ。和モダン。

パッケージも素敵な薫玉堂さん