2017/01/11 12:26
2016年12月1日〜2日に東京タワー大展望台で開催された『「RICOH THETA 360°VR 映像展」-VRは「見る」から「撮る」へ-』。
全天球映像作家「渡邊課」課長の徹くんがオープニングイベントで登壇するというので、広報同行してきました! 当日の様子をレポートします。
この「RICOH THETA 360°VR 映像展」は、9月26日〜10月26日に実施の「RICOH THETA VR映像コンテスト」で優秀賞に選ばれた全15作品をぜひ体験してほしいと企画されたもの。コンテストにはなんと世界中から300作品くらいの応募があったそうです。
徹くんが登壇したのは、映像展の開催に先立って初日に行われたプレス向けのオープニングイベント。もう一人のゲストの方とのトークセッションということで、どんなディスカッションがなされるんだろうかと期待を高めつつ東京タワーの大展望台へ。
この言葉は、イベント冒頭に、映像展の主催社であるリコーイメージング株式会社の代表取締役社長 赤羽昇氏から語られたものです。撮っている人にとっては確かに「仮想」ではなく現実に体験したものなんだなと、とても印象に残りました。
「THETAには大きく2つの特徴がある。1つは撮るときに構図が関係ないこと。どの部分を使うかは撮った後で考えられるのでとても便利。もう1つは、手軽におもしろさを味わえること。撮っている人の目には写っていないところまでTHETAの映像にはある。後ろが見えていたり、ゆがんでいたり。でもそれらは全て現実で見え方が違うだけ。目で見ている以外に『こんなふうにも見えているんだ』と楽しめる」。
2016年はVR元年と言われ、全天球映像という言葉を耳にすることも増えてきましたが、仕事を離れると私の周りではまだまだ「全天球映像って何?」という人も少なくありません。赤羽氏が話されたTHETAの特徴は、そんな人にも説明しやすいと思いました。
続いてTHETAのデモンストレーション。登場したのは……なんと徹くん! 一人パートがあるとは驚きー!!
集まった報道陣の方々を前に、THETAとiPhoneを連携することで誰でも簡単に全天球映像を撮影して楽しめることを、実際にその場で操作しスクリーンに映し出しながら説明していました。
デモンストレーションに続いては、RICOH THETAで撮影された作品を見ながら全天球映像について理解を深めるトークセッションが行われました。徹くんはゲストの一人として再登場。そしてもう一人のゲストは、なんと元サッカー女子日本代表の澤穂希さん!
最初に、特別展示コーナーでも紹介されていた徹くん自身の撮影による全天球撮影作品を鑑賞。昨年生まれたばかりの徹くんのお子さまの初めての沐浴を映したもので、「身近な生活の記録」「(たくさん人がいても)おさまりやすい」「ファインダーを覗かずに写す」といったTHETAならではの特徴や楽しみ方が語られました。
1月9日に無事にご出産された(おめでとうございます!!)澤さんは、このイベント当日はご出産を直前にひかえられていた時期でふっくらとしたお腹を優しくさすり労わりながら「私も子どもを沐浴させるときに使いたいなと思いました。全部見えちゃうので楽しそう」とのご感想をおっしゃっていました。
続いてコンテスト入賞作品の中から「全天球登山部」「歩き始めた双子の逆襲」「パリ・オペラ座の回廊」の3作品と、最近、THETAを使い始められたという澤さんが女子会で撮影された全天球写真が紹介されました。
澤さんの写真は、たくさんの笑顔とともに美味しそうなお料理も写っていて手を伸ばしたら届きそうで、お昼時だったこともあり一気に空腹感が襲ってきました(笑)
「場所と自分も記録できる」
「(撮った人が実際に経験した)感動とリンクするような体験になる」
「子どもの成長過程と親が年齢を重ねていくのが一緒に記録できる」
「その場所にいた人すべてを記録できるので、後から見返したときの楽しさが一層深まる」
作品を解説する徹くんの言葉は、これまで50作品以上の全天球映像を撮ってきただけに説得力があって、「THETA、欲しい!」と思わずにはいられませんでした。
作品鑑賞&解説の後は、2つのテーマでディスカッション。それぞれのテーマについての澤さんと徹くんのコメントをご紹介します。
■1つ目のテーマ:「スポーツと360度映像」
− スポーツだとどんな撮影シーンがあるか?
徹くん「たとえばサッカーフィールドに立つことで審判との距離感が肌感覚でわかるなど、今まで体験したことがないことを体感できるところに使うポイントがあると思っています」
− THETAをサッカーの練習や試合の場所に持っていくとしたらどんなシーンを撮りたいか?
澤さん「なかなか見づらい自分の後ろも含めてフィールド全体を見ることができたり、観客の表情、相手チームや味方のポジショニングなどを見ることができたりして楽しそう」
■2つ目のテーマ:「子育てと360度映像」
− 今後、THETAでお子さんのどんな写真を撮りたいか?
徹くん「とにかくたくさん撮りたいです。ある地点に戻ってその現場の体験ができるのが(全天球映像の)ポイント。THETAの置かれた高さが体験する人の視点になるので、子どもの目線で撮れば実際に子どもが見ている風景を体感することができます。たとえば家の中ではどこが安全でどこが危ないかを子ども目線で確認することにも使えると思っています」
澤さん「渡邊さんがおっしゃったように、自分たちがふだんでは気づけない危ない場所がどこにあるのかということにも気づけますし、犬を飼っていれば犬目線でどんなふうに見えているのかも見たりできますよね。私もたくさん撮りたいという気持ちになりました」
そしてトークセッション最後には、映像展に向けての気持ちやイベントの感想が語られました。
徹くん「まずは見ていただくのが一番大事かなと思います。PCでは見たことがある人でもヘッドマウントディスプレイで体験することによって感じることがまた違ってくると思うので」
澤さん「THETAのいいところは360度で見られるところや臨場感を味わえるところ。持ち運びも便利なので、たくさんの方々にこの楽しさを感じてほしいと思います」
オープニングイベントの締めは、澤さん、徹くん、そして会場にいる全員でTHETAを使っての記念撮影。シャッターを切ってくださるのは澤さん! もちろん掛け声は「はい、THETA!」(笑)
「顔は自己責任でちゃんと映るように出してください」というのは、全天球映像を撮る際に必ず言うようにしているという徹くんからのアドバイス。
このときの記念写真はTHETAの公式Facebookページにアップされているのでぜひ見てくださいね(同行していた渡邊課の越後くんや私も写っていました 笑)。
⇒ RICOH THETAでの記念写真(THETA公式Facebookページ内)
イベント終了後は、東京タワー大展望台の特設スペースで開催された「RICOH THETA 360°VR映像展」で、入賞作品全15点をビューワーで体験。絶景や豪華絢爛な回廊にうっとりしたり、可愛い双子ちゃんに襲われたり、ピザ釜の中に入ったり(笑)、作品ごとにいろいろな体験を楽しめました。
ご家族やお友だち同士、カップル、小さなお子さまや海外からの旅行者と思われる方々まで、私がいた30分ほどの間にもたくさんの方が備え付けのビューワーを使って全天球映像を体験し、「おー!」とか声を上げながら楽しんでいました。
そして、渡邊課の作品は特別展示作品として設置してくださっていました。
「RICOH THETA VR映像コンテスト」の全入賞作品はこちらのサイトで楽しむことができますのでぜひご覧くださいね。
⇒ THETA VR映像コンテスト結果発表
オープニングイベントでのお話を聞いたり、入賞作品を体験したりして感じたことは、全天球映像は今は特に音楽やゲームなどのエンターテインメント分野で注目されている気がするけれど、同時に、大切な思い出として残しておきたいふだんの生活を記録してシェアしたり見返したりして楽しむような、“ふだん使い”にもすごく適しているんだな、ということでした。
ちなみにこのオープニングイベントのために報道関係者に配布された資料の1つで、渡邊課がVR専門メディアの「Mogura VR」さんと共同開催したamuでのイベント「思い出を全天球で。親子で楽しむTHETA教室」も紹介してくださっていました! ありがたい〜!!
イベント中には、今後予定されているTHETAを使ったプロジェクトについてもちらっと徹くんから紹介がありました。こちらについてはご報告できるときにまた紹介したいと思いますのでお楽しみに。
【関連リンク】
●THETA公式サイト
https://theta360.com/ja/
●THETA VR映像コンテスト結果発表
https://theta360.com/ja/lp/vrcontest/result2.html
●【RICOH THETA 360°VR映像展】-VRは「見る」から「撮る」へ- について
https://theta360.com/ja/info/news/2016-11-25-2/index.html
●渡邊課(コンセント 全天球映像作家)|Tumblr
https://watanabe-ka.tumblr.com/
●渡邊課 Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/watanabe-ka