kasumi harada
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kasumi harada

こんにちは、コンセント写真部部長の原田です。

コンセント社内には、写真部以外にもバスケ部や壁部、イラスト研究部や文字部、音楽部や漫画研究部といった多種多様な部活があるのですが、意外とありそうでなかった(?)写真部が発足したのは実はここ1カ月のこと。

そこで、去る5月28日。
写真部発足後の活動第1弾として、社内勉強会「フォトグラファーに学ぶ!写真のワークショップ」を開催いたしました。

この企画の発端は、「デザイナーのスキルとして、自分でも写真が撮れるようになりたい!」という発案から。
しかし、デザイナーに限らずとも、例えば撮影当日までのディレクションやフォトグラファーさんとのお付き合いなど、ディレクターでも気になることはたくさんありますよね。

そこで今回は「制作現場で役に立つ知識」をメインテーマに、社内でもお仕事のお付き合いの多い、フォトグラファーの木村文平さんを講師にお招きし、ワークショップを開催するに至りました。

●フォトグラファー 木村文平さん(文平写真事務所 Webサイト)
http://bunpei-photo.net/

 

■まずは基本の、ポートレートから

ひとつめは、基本となるポートレートから実際に練習してみましょう。

コンセントには写真が得意!という人ももちろんいるのですが、ここはあえてあまり撮影経験は無いです…という人に実際に撮ってみてもらうことに。

撮影経験はあまりない、というあつみこふさんがフォトグラファー役に。
モデルは新人の石井さん
「新人紹介企画用の、フレッシュな写真がほしい!」というオーダーを想定し、いざ撮影!

実際に撮影した写真がこちら。
初めての撮影のためか、なんだか緊張の面持ちに……

そこで、出たのが木村さんの得意技(?)「ほほえみかける」です!
初対面で緊張しがちな被写体には、フォトグラファー自身がほほえみかけたり、言葉をかけることで緊張をほぐします。
確かに周囲がガチガチに緊張している現場よりも、フォトグラファーさんが優しくほほえみかけてくれた方が、撮られる方も気持ちが和んで笑顔になれそうですね。

撮影:木村文平氏

そして木村さんの笑顔につられて、石井さんもこの通り素敵な笑顔に!
新人のフレッシュ感が出ていますね〜

ポートレート撮影では、その他にも全身撮影の注意点や、レフ板やその他あると便利な機材についても教わりました。
まずはこうした基礎知識を学んでこそ、撮りたい画が撮れるようになっていくのですね。

 

■より具体的なシチュエーションを想定して、撮影しましょう

基本のポートレート撮影の次は、より具体的なシチュエーションを想定した撮影の練習です。
今回は、「インタビュー撮影を実際に自分がやることになったら?」の場面を想定してみました。
コンセントでは、実際の仕事の現場でこのシチュエーションになることもあり、経験者がちらほら…。

今回のフォトグラファー役はデザイナーの白川さん。
立派な一眼レフに、どきどきです。

そしてインタビュアー役は青松さん、インタビューを受ける側として篠田さんにご協力いただきました。
インタビュー中ですので、前回のようにフォトグラファーがモデルにほほえみかけたり話しかけたりすることは難しい状況。さて、その結果はいかに…?

途中インタビュアーが写り込んでしまうという失敗を経つつも、見事このような写真が撮れました!
さすが普段さまざまな写真をレイアウトに落とし込んでいるだけあって、安定感がありますね。

漠然と「素敵な写真が撮りたい!」と考えているよりも、常日頃さまざまな写真・デザインを見ていく中で、「こうした写真(素材)がほしい」「もっとこういう風に撮影できないのかな」と考えている方が、写真の上達は早いような気がします。

続いては更に人が増えた座談会の様子を撮影します。
モデルに松田さんを追加し、フォトグラファー役は橋本さんにお願いしました。
ここではAD筒井さんのディレクションもまじえつつ、撮影に挑みます。
その結果は…?

この通り、活気あふれる座談会の様子が撮れました!
橋本さんは実際にインタビューの撮影をすることもあるそうで、筒井さんのディレクションのおかげもあり、3人の位置関係もばっちり。
木村さんいわく、こうした撮影の際には撮影環境や座る位置の調整、背景の確認などといった事前のディレクションが肝になるそうです。

 

■最後は、物撮り撮影をしてみましょう

一通りポートレートの撮影が終わった後は、物撮りのワークショップへ。
本番前の試し撮りも含め、社内でも撮影する機会の多い物撮り。
ポートレート同様、上手く撮るにはどうしたら??という悩みも多く…。

たくさん聞きたいことはありますが、今回は抜粋して「スマホ」「文房具(小物)」「食べ物(サンドイッチ&ジュース)」の3点を実際に撮影していただくことになりました。

ひとつめは、スマートフォン。
こうした素材のものは光の反射や写り込みが気になるところですが、これには「黒い画用紙」があると便利とのことで、画面の反射が気になるところに黒い紙を写り込ませると、反射が消えてきれいな表面に!
たったこれだけのことでも、あるのと無いのとでは完成に差が出てきますね。

撮影:木村文平氏

そしてふたつめは、文房具+小道具の撮影。
このようにいくつか小物があるときに気をつけているのは、「実際に使う場面を想定して、小物を配置する」ことだそう。
それぞれの小道具の用途と使用場面を想像しながら、配置をします。

そして最後は、サンドイッチ&ジュースの撮影。
食べ物の撮影については社内でも、「目で見る時はボリュームがあるように見えるのに、実際に社内でテスト撮影するとしょんぼりしてしまうことがあって、難しい」との声がありました。

…が、ここで撮影用に準備していたサンドイッチが時間が経ってしまったため、かなりしなしな状態で登場するという残念なアクシデントが発生…!

「実際の撮影じゃ、こんなしなしななものは出てこないけれど……」
しなしなサンドイッチに思わず唖然とする木村さん…。

しなしなサンドイッチを、真剣にディレクションする木村先生。
思わず会場にも緊張が走ります……

撮影:木村文平氏

「おおーー!」
会場からも、思わず感嘆の声が…!
見た目ではあんなにしなしななサンドイッチが、ジュースの差し色もあってさわやかな写真に生まれ変わりました…!

今回はサンドイッチならではの側面が見えるよう、アングルを少し下げて撮影されたそうですが、食べ物の撮影でよく言われるのは、「実際に食べる時のように、食卓に座った際の目線の高さを意識して撮る」ことだそうです。

(もっとボリューム感のあるサンドイッチだったら、美味しさ倍増でしたね、この写真…!)

無茶振りしてしまい、失礼しました…。

 

■フォトグラファーさんとの付き合い方

一通り、実際の撮影を通して学ぶワークショップを終えた後は質疑応答タイムに移ります。

デザイナー・ディレクター問わず気になることといえば、「フォトグラファーさんとの付き合い方」。
良いものを作るためには互いにどう協力し合えば良いか?という点が気になるところでしたが、これにはなにごとも「コミュニケーションを密にとれる人が嬉しいですね」とのこと。
実際の撮影現場でも、撮影当日までの撮りたいイメージの擦り合わせでも、きちんとコミュニケーションを取り合い、意見を言い合うことができてこそ、撮影は上手くいくのだそうです。
基本的なことだけれども、大事なことですよね。

木村さん、さまざまな質問に答えていただきありがとうございました!

大盛況の中、こうして写真ワークショップ第1弾は無事終了しました。
これを機に、社内でカメラ男子&カメラ女子が増えてより良いスキルアップに繋がればいいなと思います…!

今回は特別にこうした社内勉強会にて実際にレクチャーをして頂きましたが、木村さんの撮影テクニックは著書でも学ぶことができますので、ぜひご覧くださいね。

●木村文平さん著書『雰囲気写真の撮り方 ナチュラルな光を活かすデジカメ撮影術』(出版社:MdN)
http://www.mdn.co.jp/di/book/6117/