2013/10/04 15:47
すっかり足袋が社内履きになった、デザイナーの横山詩歩です。
調子に乗って自己ブランディングを「足袋で旅するTABIガール」で浸透させようかと企み、先日は台湾にも足袋を履いて行ったのですが、サストコのエロ編集長・青木さんには「そのブランディング、一押し足りない」と一蹴されてしまいました(一流ADは厳しいですねえ)。
そんなことはさておき本日は、私が足袋の良さを知った直接的原因である氷川神社例大祭での神輿担ぎについてレポートいたします!
「神輿担ぎが本業」という大岡さんの呼びかけで、三連休ど真ん中の9月15日(日)、大岡さん、新井さん、石野さん、森國さん、赤羽さん、筒井さん、横山の7名で、氷川神社例大祭にてお神輿を担いできました!
ちなみに、大岡さんは三度の飯より神輿好きとして社内では有名で、「担ぎ過ぎで左右の肩の高さが違う」という本気っぷりです。台風直撃の予報だったものの、小雨が1回ほど降ったのを除き、「大岡さんの神輿愛としか思えない」奇跡的な晴天に恵まれました。
氷川神社例大祭では、渋谷氷川神社の各祭礼会の神輿が担がれます。今回、我々コンセントチームは、弊社クリエイティブ・スペースamuの大家さんの紹介により、恵比寿西町会の半纏で恵比寿商店街の神輿を担ぎました(恵比寿西町会の半纏は柄が可愛くて、私は満足)。
この例大祭の前は存在すら知らなかった渋谷氷川神社ですが、緑が多く茂るなかなか立派な神社でした。
今回が神輿初体験だった私ですが、身長が足りず、男性群の中に入ると肩が棒に届かず「air 神輿」になってしまうという盲点が・・・。というわけで、私のように背が低い方は、好きなときにいつでも担げるわけではなくタイミングをきちんと見計らう必要があるのですが、時間が経つとだんだんと周りの人と身長が合いそうなところに入るコツがわかるようになるものです。また、その辺りの考慮はきちんとされており、女性が中心になって担ぐ時間が設けられていたり、邪魔なだけな「air 神輿」状態に突入しても文句を言われたりもしませんでした。更に私は、神輿のプロ大岡さんに後ろに入っていただき、神輿を下げてもらうという裏技作戦も駆使し、ばっちり担ぐことができました◎
神輿は確かに重いのですが、最も辛いのはタイミングがズレてしまい棒が肩に当たること。この痛みを極力防ぐため、神輿を担ぐ際は、棒と肩が離れないよう手と腕で固定するような持ち方をします。ちなみに背の低い私はつま先立ちをしていたため、後半では足の裏が痛かったです。
お囃子も付き、みんなで常にかけ声&手拍子をしているので、担いでいないときも十分楽しめます。
“東京都内では「えっさ、えっさ」の江戸前担ぎが有名であるが、近年は神輿同好会等の影響で「オイサ」「セイヤ」「ソイヤ」の掛け声が増えている。” (from Wikipedia「神輿」)
とのことですが、今回恵比寿商店街のお神輿は「えっさ」「おいさ(ほいさ?)」たまに「せいやーー」というかけ声でした。いつの間にか、石野さんの「えっさ」に赤羽さんが「おいさ」と返す新ユニットが結成されていました。
今回私たちは恵比寿西町会の半纏を着ていたため、恵比寿西が私たちの町内ということで、恵比寿西内では優先して担がせていただきました。ただ、コンセント本社の所在地は、恵比寿西ではなく恵比寿南なんですよね。しかし、奇遇にも神輿のルートにコンセントのビル前の通りも含まれていたため、会社の前でも担ぐことができました。会社の前で担げたのは、やはり嬉しかったですねー!
13時半から20時までのロングセットなイベントだったのですが、神輿はずっと担ぎっぱなしというわけではなく、休憩所での休憩を適宜挟みます。というわけで、ビールとおつまみ類が、定期的に支給されます。おつまみは何故かキュウリの支給率が高かったです。祭りによってはアルコールNGなものもあるそうですが、疲れた身体にビールは個人的には最高だったので、個人的にはビール支給はかなりのプラスでした。
余談ですが、思春期をオランダで過ごした私にとって、個人的に祭り(フェスティバル)っていうと、これなんですよね。
女王の日(現・王の日)。国中がオレンジに染まって、様々なイベントで騒ぐ日。
ぶっちゃけ日本の祭りへの軽いミーハー心で参加した神輿担ぎですが、理屈抜きでとても楽しかったです。当日、大岡さんが、「神輿を担いでいると、だんだんランナーズハイのような、トランス状態に入る」とおっしゃっていたのですが、これは体験してみるとかなり納得できます。私はクラブやフェスに行くのが好きなのですが、そこでの高揚感に通じるものがありました。というより、そもそもクラブやフェスの文化はこういった宗教的行事を模範しているという事実が、経験として腑に落ちました。
フェス的な体験との類似点が多いということは、意外と神輿担ぎは、若い人が共感出来るポイントを多く秘めているのではないのでしょうか。全国的に神輿業界(?)では若い担ぎ手を増やしていきたいという思案があるかと思うのですが、その気になればいくらでもブランディングが再考できそうだと非常に勝手ながら感じました。宗教行事ということで踏み入り方に考慮が必要にはなりますが、最近の若い子(私などが典型なのですが)は「屋外で、リズムに合わせて、思いっきり身体動かして、一体感を味わう」ことに飢えているので、そこを上手くマッチングできると双方にメリットがある気がします。
というわけで、なかなかきっかけがなかったり、敷居が高そうなイメージの神輿担ぎですが、担ぐ機会に恵まれたら、飛び込んでみると楽しいですよ!
個人的にはばっちりエンジョイしたので、来年も是非、神輿を担ぎたいと思っておりますー!(大岡さん&グループのみなさま、よろしくお願いしますー!)