2014/05/09 18:45
どうも、デザイナーのクロシンこと黒坂です。
先日、コンセントはピンタレスト・ジャパンと一緒に、ミートアップイベント「Pinterest meets Concent 〜第一線で活躍するデザイナーと学ぶ『Pinterestを活用したデザインワーク』〜」を開催しました。
今日はその報告をしたいと思います。
このイベントは、コンセントのデザイナーがPinterestを仕事やプライベートにどんなふうに活用しているか、どのようにインスピレーションを受けているかを、ピンタレスト・ジャパンとコンセント社員とでトークしていくというものです。
それでは、実際どんなことが巻き起こっていったかを順を追って紹介していきます!
今回のイベントを一緒に企画したエポックシードの森下さんと、コンセントの河内さんの明るくユーモラスな挨拶で盛大に開会!
このイベント実は…
森下さんと河内さんがイベントを画策してから2週間で実現!という、なんともスピーディーな開催だったんです!わお!
司会の2人の挨拶に続いて、ピンタレスト・ジャパン株式会社の定国直樹社長の挨拶です。
挨拶を終えられた定国社長から、早速来場者に質問が!
定国社長:「みなさんはPinterestをどんなサービスだと感じていますか?Pinterestは写真共有サービス?SNS?それともどちらでもない?」
会場:「(どよどよ…)」(SNS票、どちらでもない票が多い)
定国社長:「私達はどちらでもないと考えています、Googleのような検索サービスが近いと思っています」
黒坂:「(心の声: 私もそー思います!はいはーい!)」
「集める」と「発見する」がPinterestのキーワードなのだそうです。
Pinterestはイメージを言葉で検索し集めることがスタートです。
検索をキッカケに欲しいイメージを収集し、時には思いもしなかったイメージと出会い、新しい見方や価値感の発見ができるのがPinterestだと私は感じました。
続いてはピンタレストさんとコンセント社員のトークセッションです。
ピンタレストからはコミュニティマネージャーの山口結花さん、コンセントからはデザイナーを中心に4名が登壇しました。
トークセッションでは、Pinterestのイベントらしく、自分を表現するためのイメージを収集した「マイボード」を使って自己紹介しつつ、それぞれのPinterestの活用方法などが話されました。一人ずつ見ていきましょう。
ピンタレスト・ジャパンの山口さん
コミュニティマネージャーとしてオンライン、オフラインを通じてPinterestの魅力を伝えていく仕事をしているという山口さん。最近は「Bits and pieces」という精密機械をバラバラに解体し綺麗に並べた写真を集めたボードにハマっているとのこと。(かっこいい!)
⇒ 山口さんのPinterest
コンセントの “エクストリームデザイナー” 渡邊徹(以下:徹さん)
マイボードを作るにあたり、好きなものをピンしていったら自分が見えるかなとピンしていったというお話。徹さんは日常的にピンをしており、自身を「ヘビーピナー(Heavy Pinner)」と呼ぶほど、コンセントでも屈指のピン数(2014年5月7日現在: 8,238件のピン)を誇ります。
⇒ 徹さんのPinterest上の自己紹介ボード
コンセントの “老師” こと山口陽一郎(以下:陽一郎さん)
徹さん同様、好きなモノをひたすらピンしてマイボードを作っていった模様。徹さんと対照的に暗く沈んだ色調のものが多いと会場の笑いを誘っていました(個性が出ますね)。
Pinterestの魅力は「インターネットを使っていなかったら出会わなかった画像と出会う楽しみがあること」だとも言っていました。
陽一郎さんはボードで分類せずに1つのボードにひたすらピンしていくという使い方をしていました(ボード化にも個性が出ます)。
⇒ 陽一郎さんのPinterestボード
コンセントの “スーパーマリオ” こと坂田一倫(以下:坂田さん)
坂田さんはマイボードを作るにあたって、ピンしていくと下から上へ時系列にイメージが表示されていくPinterestの特長を活かし、生まれてから現在に至るまでのできごとに関係するイメージをピンしてストーリー調にしていました。
UXアーキテクトである坂田さんは、無形のものを説明する機会が多いという職業柄、Pinterestでインフォグラフィックスなどを収集し、コミュニュケーションのヒントを得ているといいます。主な用途はキュレーション。
⇒ 坂田さんのPinterest上の自己紹介ボード
“世界を旅するデザイナー” 横山詩歩(以下:しほっち)
マイボードは陽一郎さんとは対照的にでカラフル(楽しい!)。
最初は好きなもの(建築やイビサのパーティー)を検索していたのが、だんだん関連するものをピンしていくようになり、そのうち「全然知らないけどかわいい!」イメージが発見できるようになってきて、そんな使い方を楽しんでいるとのこと。
一番ピンしているのは「Girls」です、のしほっち!
⇒ SHIHOのPinterest上の自己紹介ボード
徹さん
「クライアントとのデザインの方向性などの共有に役立つ」と徹さん。
かっこよく商品写真を撮るために「かっこいい」という言葉の方向性をPinterestでピンしたイメージを見せながらディスカッションして絞っていくとのこと。
「パーツのより?」「全体像?」などディテールがつめられたこともPinterestを活用して良かったことだという。
陽一郎さん
クライアントとの話し合いで今回のデザインは「あったかい感じ」などの言葉が先行するから、ビジュアルにジャンプするときに「どのようなあったかい?」をPinterestでピンしたイメージを使い詰めていくとのこと。
その際、「あったかい」イメージをピンしていくうちに自分の想像した「あったかい」イメージを超えていくところが面白いとのこと(世界中の温かいが集まってくるってすごい)。
しほっち
雑誌に使う写真の撮影で、スタイリストさんと準備する小道具のイメージを共有する際にPinterestを使ったとのこと。
Google検索だと似ているものが探しにくい、「なんて言ったら良いかわからない」という言語化が難しいイメージの共有をする際に非常に便利で、「こんな感じの小道具をお願いします」という注文をPinterestで集めた画像を添えて渡したところ、スタイリストさんから上がってきた小道具がイメージしたまさにそのものだったという経験をしたとのこと。
坂田さん
坂田さんはPinterestの「ランダム性」のあるインターフェースに魅力を感じているとのお話。ECサイトの商品写真をPinterestでピンしていき並んだ時に、どのような購買意欲の違いが出るか個人的に研究している。価格情報入った画像、フォトジェニックな画像など収集してランダムに並べていくと、いかに自分の商品のイメージをコントロールできていないかが分かるとのこと。
その他にも、陽一郎さんはサムネイルフェチらしく、Pinterestの画面を大きいディスプレイで全画面表示すると壁紙のようになり、画面に触りたくなるような物質感がでて面白いという。
その他にも、サイズが小さくても強烈な主張をする画像や、普段並びもしないような画像が横に並んで思いがけない組み合わせが面白かったりするという楽しみ方を教えてくれました。
トークセッションでは普段知ることのない様々な人の使い方が見られ、沢山の発見がありとても有意義なものになりました。
お腹が空いてきたと思ったらもうこんな時間。
トークセッションが面白くて時間がたつのを忘れていました。
ココからは本編が終了し、たのしいたのしい懇親会です!
懇親会スタート!
このイベントでは、会場にいる全員で参加する「ライブ・ピン」もありました。時期的に近いことから、テーマは「母の日」。会場にいる参加者が思い思いに「母の日」ボードに「母の日」から連想する画像をピンしていきました。
さまざまな“母の日”のイメージが集まりました。ぜひ見てみてください。
.indd Tシャツを着て気合の入っている徹さん(InDesignの拡張子 .indd がプリントされたお手製のTシャツ)。
代々木上原にある、日本初の本格チョリパン(※)屋「Mi Choripan」のおいしいチョリパンを片手にトークに花が咲きます。(美味ー)
※ チョリパンはアルゼンチンのソウルフードだそうです。
懇親会の最中には、司会の森下さんが参加者に突撃インタビュー。
会場に来ていたコンセント代表のはせがわさんにも!
そのかたわらで、徹さんは、コンセントメンバーの「マイボード」を一人ひとりプロジェクション。
イベントで紹介できなかったメンバーの分もコンセントのPinterestアカウントから見ることができます。
⇒ コンセントのPinterest
ピンタレストさんからオリジナルTシャツとステッカーのプレゼント!(これは嬉しい…!)
後日、みんなで着たPinterestオリジナルTシャツ
会場のamuには、コンセントのグループ会社のフラワーショップ「kusakanmuri」も併設されているのですが、この日、イベント来場者になんとkusakanmuriから一輪ブーケのプレゼントもありました!
ちなみにkusakanmuriもPinterestをやってるそうです。
白と緑の植物だけを扱っているkusakanmuri。ボードもオシャレ。
⇒ kusakanmuriのPinterest
とってもステキな母の日ギフトも販売中とのことなので、ぜひサイトもご覧ください。
⇒ フラワーショップkusakanmuri
(注:母の日までに到着する分は完売とのこと)
トークの中でも頻繁に述べられていましたが、「何と言って良いかわからないけど、こんな感じ」という、それぞれが持っている頭のなかのイメージを共有する際にとても有益なサービスだと感じましたし、ビジュアルでのコミュニュケーションの精度の高さを改めて感じさせられました。
実はこのイベントまでPinterestをそんなに使っていなかった私ですが、今では“ピンの虫”です。
世界中の質の高いイメージが集まるPinterestは、仕事でもプライベートでも使い方次第でどんなことにでも応用できる!
どんどんピンして貯めていこー!
と、この辺でイベントの報告を終わります。