2013/11/05 11:06
・いま作ってるサイトに、説明用の写真をいれたい。
・飾り素材に写真をつかいたいが、レンポジサイトにちょうどいい写真がない。
・インタビュー記事を作成するが、1点、写真を入れたい。
・文章だけのページなので、何か写真を。
・手順説明に、写真を入れたら分かりやすくなりそう。
→だけど、カメラマンを呼ぶ予算・もしくは時間がない。
→そもそもカメラマンにどうやって連絡とるかが分からない。
→芸術的写真は不要なので、カメラマンは要らないのではないかとクライアントに言われた。
→写真点数が少ないので、カメラマンを呼ぶほどでもない。
→リリース日、校了日が迫ってるので、時間がない。
こんなことありませんか。しかたないので、とりあえず、何年前に買ったか分からないコンパクトデジカメで自分で撮ってみたけど、なんかイマイチだけど、とりあえず載せてみた、そんなことありませんか?
デジカメは10年くらい前にくらべて、画質も画素数も雲泥の差があります。内部にコンピューターが入っているため、パソコンやスマートフォンと同じで、かなりの速さで進歩しています。
昔のカメラは、現在のカメラのように高性能では無かったため、上手にきれいな写真を撮るためには、「習熟とカン」が必要でした。しかし、現在のカメラは、各種自動制御が高性能化しているため、オートフォーカス任せでピントを合わせてシャッターを切るだけで、かなりきれいな写真が撮れます。特にデジタル一眼の高性能化が凄いです。
10年前には、カメラマンにお願いしないと撮れなかったような写真が、いまは、最新のデジタル一眼で撮れば、自分で撮れてしまうのです。
とはいえ、だからといってカメラマンの存在が不要になるわけではありません。
・スタジオでの撮影:撮る道具を素早く準備する、上手に光を当てる、いちばん良い構図を迅速に探す…
・インタビュー、モデル撮影等:笑顔を引き出す、人物のよい表情を逃さず撮る、構図を整える…
・スポーツ撮影等:かっこいい瞬間を逃さず撮る…
・その他:限られた時間のなかで、効率よく撮影を進める。
…というようなことは、熟練したカメラマンにしか出来ないことで、わたしたち素人は、たちうちできません。つまり逆に言えば、上記のようなことが重要視されていない状況においては、わたしたち素人でもどうにかできる「可能性がある」、ということです。
素人が綺麗に撮るためには、高性能カメラの手助けがあってこそです。10年くらい前に買って机の中で眠っていたコンパクトデジカメより、今年買った最新のデジタル一眼カメラのほうが、ラクして綺麗に撮れます。しかし、どの機種を買ったらいいか迷います。機種、価格帯、多種多様です。
→APS-Cのデジタル一眼レフの、レンズ2本付属のキット(ダブルズームキット)
ファインダーがついていて、覗くと、ガラス素通しで向こうが見える、レンズを外すと、鏡が上を向いてついているタイプの一眼です。現在は背面液晶で見ながら撮る機能も付いています。ファインダーから覗いて撮るときは、オートフォーカスが速いです。後ろがボケていて、被写体が浮き上がっている写真も、全体にピントが合っている遠景写真も、どちらも程々に良くこなします。本体のサイズも、中庸です。特に何を撮るというのが決まっていないけど、カメラを用意したい、もしくは、様々な用途に使いたい、というときに一番お勧めです。レンズが2本ついているものは、個別に買うよりかなり安い価格設定になっているうえ、付いているレンズは高性能なので、こちらで。
※APS-Cやフルサイズって何?⇒http://diji1.ehoh.net/contents/full.html
お金に余裕があるのなら、レンズを一つ買い足すとよいでしょう。交換レンズで、ズームがついていないものがあります。「35mm/f1.8」「50mm/f1.8」のようなレンズは、交換レンズとしては価格が安い割に、非常に高画質に撮れます。ズームがないので、不自由と思われがちですが、「どうせあとでトリミングするんだし」と考えるならば、実はそれほど不自由ではないのです。特に、今どきの画素数が多いカメラで使うならば、解像度的に、トリミング可能幅も広いため、重量が軽い、高画質である、という点でかなりアドバンテージが有るのです。そして、後ろがボケていて、被写体が浮き上がっている写真を簡単に撮ることが出来ます。
内蔵ストロボは光量が少ないうえ、角度の自由度がないため、会議室のような広いところで撮るならば、外付けストロボがあると綺麗に撮れます。これを買う時、「ワイヤレスで使える」つまりカメラの上に載せなくてもカメラと連携できるものを買うと良いです。向こう側からストロボで照らしながら、こちら側から撮る、のようなことも可能になります。カメラ本体側の対応状況に注意して下さい。
三脚は、しっかり構図を固定したいときと、夜景を撮るときに有効ですが、必要性を感じてから買い足せばよいでしょう。そして、実際買うとなると、壊れるまではずっと買い換えることがない道具で、デジタル用品のように数年で新機種に買い換えるようなこともないので、大金はたいてでも最善のものを買うほうが良いです。
もちろん、「趣味と共用」というつもりの人は、いちばん自分が好きなカメラを買ってかまいません。自分のモチベーションを上げるには、見た目が好みであることもまた重要です。
カメラ買いましたか? 仕事に使う写真を自分で撮影するには、どういった手続きを追えば、うまく、綺麗に撮れるのか。また、撮影自体が効率よく進むのか。「重要な事を」「コンパクトに」知ることが出来るよう、連載を通して、説明していく予定です。
唐揚げ大好きアートディレクターの横地でした。
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【“仕事に使う写真を自分で撮ってみよう”シリーズ記事】
⇒第一回:まずはカメラを買ってみる。
⇒第二回:美人に目を奪われて、大事なこと忘れていませんか?
⇒第三回:光を扱う力が…欲しいか?
⇒第四回:時よ止まれ!「ザ・ワールド」!!
⇒第五回:ボケにツッコんで学習する
⇒第六回:ビューティフル・ホワイトニング