yuka iwadate
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yuka iwadate

こんにちは。『サストコ』編集部の岩楯です。

11月27日に公開した特集Vol.009「読者とデザイン。」では、雑誌『オレンジページ』にレシピを提供されている料理家の小田真規子先生にインタビュー、『オレンジページ』のレシピをどのように開発されているのか、読者をどのようにイメージされているのかなどについてお聞きしました。
(もう読んでくれましたよねー!?)

『サストコ』特集Vol.009で小田先生にインタビュー。

そして——。

実は、特集でご紹介済みのお話以外にも、「仕事の姿勢として見習いたい!」
「こんなことまで考えてレシピを作られているんだ!」と素敵なお話がいっぱいだったんです!!

ページの関係上、特集では全部を紹介しきれなかったのですが……。
紹介しないのはもったいない! いろんな人に読んでもらいたい!何か感じとってもらいたい! 分かち合いたい!

編集部一同のそんな熱いをこめて、ロングインタビューとしてご紹介させていただきます。(再編集ゆえ、一部、特集でのインタビューと内容が重複していますがご了承くださいー)

インタビュアーは、『サストコ』編集長の青木さんでーす。

 


●ロングインタビュー
〜料理家 小田真規子先生のレシピ作りに込める想い〜

検証を繰り返して“フィルター”を排除

青木:小田先生は、『オレンジページ』の読者に向けて、どんなふうにレシピを開発しているのでしょうか?

小田先生:『オレンジページ』の場合、お仕事のご依頼をいただいてから出版されるまでに、長いと2ヵ月ぐらいかけて誌面を作ることになります。その間、試作や撮影・校正を繰り返すのですが、単発的にアシスタントさんに入ってもらう形では、工程によって人が変わってしまうことになって、例えば最初の撮影の時にはできてもその後はうまくできないということがすごくあって。
お一人で活動されている料理の先生も多いのですが、私が料理家として「スタジオナッツ」という会社の体制をつくることを選んだのも、『オレンジページ』のお仕事が多かったからという背景があるんです。

私が考える材料や調味料の選び方、作りやすいと思えるレシピをもとに、私自身がその料理を作れるのは当然なのですが、実際に作るのは料理への理解の浅い読者の方々。私ができても読者ができないことがいっぱいあるはずです。だから、私はもちろんですが、主に社員である若手のスタッフに試作をしてもらうようにしています。彼らが読者の方々の立場に立って、パッと見て、読んで、わかって、作ることができて、やり直しもしやすい、というレシピを開発することがすごく大事だと考えています。

青木:雑誌など文字を通してだと直接教えることができない。だから試作をすることで読者の視点に近づいていくのですね。

小田先生:料理教室と違って、雑誌は目の前に相手がいるのではなく、活字や画像といった、いわば「フィルター」の向こう側にいます。しかもキッチンや道具が同じ条件ではなかったりすると、さらに「フィルター」が重なって、必要なことがきちんと伝わりにくくなってしまう。それをできるだけ除くために試作を繰り返して、少ない材料にしたり、調理工程を限りなく少なくしたりということをしています。

それに伝え方にも気をつけています。例えば、少なくともフライパンは30秒ぐらいは温めてほしいけれど、「フライパンに油を熱して」と言うと、新しいスタッフの場合、フライパンをコンロにのせて油をひいてすぐに材料を入れてしまう。だから「油を入れたら30秒待ってね」と表現を工夫したりしているんです。

また、大さじや小さじを持っていない人も多いので、調味料の量をわかりやすい数値で示すようにしたり。例えば、「3分の1」や「4分の1」などとするのではなく、「1:1:1」や「1:2:2」というように、なるべく誰もが覚えやすい数値にしています。そうするとスタッフが試作を仕損じることが少ない。量るのが簡単なため、誤差が少なくなるし記憶もしやすくなるんです。

そうした検証の結果の数々をレシピの中で表現するようにしていったら、『オレンジページ』のお仕事の中で少しずつ信頼してもらえるようになったというのもあります。

 

スタッフは自分にとって「ブレーン」

青木:読者が再現しやすいレシピを開発するにあたって「会社」という体制が必要で。一方、試作を繰り返すことによってスタッフの方々も育っていくという。全てがつながっているんですね。

小田先生:そうですね。『オレンジページ』という信頼ある雑誌の試作を担わせていただくことで、スタッフもプライドを持つことができますし、自分たちが試作をしたレシピが雑誌に掲載されて、さらに「すごくおいしかった!」といった読者の方々の声が返ってくることも、とてもいい励みになっているのではないでしょうか。

また、雑誌の場合、編集者やデザイナーさんがどんどん若い方に交代していく時に対応できるように、私自身も若い人を育てたり、若い感覚を得るために今まであったものを捨てることもしていかないといけないということも独立してからずっと考えています。一匹狼でいてはすぐにできなくなってしまうんですよね。

雑誌のクレジットに掲載されるのは、お料理の先生の場合はだいたい1名なので私の名前が出るだけですが、その裏ではたくさんのスタッフが動いてくれています。1年目でもキャリアのある者でも、私にとっては同じブレーン。編集もデザインもレシピも、ブレーンの集まりであるチームでお仕事をしているという感じはあります。

私たちにとって、『オレンジページ』はクライアントさんです。良い内容を提供することによって、クライアントさんの売上も上がるし、私たちも会社としてともに成長できる。とてもありがたい雑誌なんです。

 

自分と仕事をしたことをメリットに感じてもらう

青木:編集部さんとの関係のつくり方が、デザイナーと似ているなと感じました。

小田先生:単純においしいレシピを提供するだけではなく、編集者の方がやりやすいようにお仕事を進めるようにしたいなと思っています。そのほうが、編集者の方も私たちもお互いに居心地良く、一緒にやっていて気持ちがいいなって思えるようになりますよね。そのために、例えば原稿を早くお送りしたりとか、試作の結果を早くお伝えしたりとか。「こういうストーリーや誌面を作りたい」ということに支障が出たら、その企画が崩れて内容を変更せざるを得なくなってしまうので、「できますよ」ということを早く編集者の方に言ってあげたいんです。

ちょっとずつなんですけど、自分が早く動けば誰かが楽になるとか、自分がきちんとやればお料理を作る人が上手に作れるようになって、家庭が幸せになるとか。編集の方やスタイリストの方、デザイナーの方など仕事で関わる方が、どうしたら自分と仕事をしたことをメリットと思ってくれるかな、といったことまで考えながら仕事をしているという感じです。

青木:仕事で関係する人に対してのメリットを考える。素敵な考え方ですね。

小田先生:今、料理業界は、ブロガーさんやシェフ、料理研究家の方がたくさんいらっしゃって、将来多様に変化していくことが予想される中で、編集部さんも『オレンジページ』という媒体としてのポジションをキープしていくためにどうすべきかを考えていらっしゃると思います。私がすべきことを考えた時に、信頼できるレシピやおいしさがきちんと伝わる写真、継続して買いたいと思ってもらえる内容などについて、お互いに考えていくべきだと。こういう企画が来たから単純にやりますというのではなくて、何かのテーマにつながるようなレシピを考えていく方がいいかなと思っています。

 

「家庭で作れるレシピ」を考える中で生まれる付加価値

青木:レシピを作っていく時の読者像は?

小田先生:例えば「お肉をやわらかくしたい」という企画の場合、お父さんのために少し割安な値段のお肉を買うお母さんの顔が思い浮かんで、それから帰宅されたお子さんやお父さんが食卓で「やわらかいね」と言っているところをイメージして。企業の依頼だとしたら、商品を開発する担当者、販促の方々、消費者の方々のことまで想像します。
作り手と食べる人とか、売り手と使う人とか、2段階でそれぞれのメリットを考えるんです。

お菓子のレシピを作った時の話ですが、たまたまお菓子屋さんで仕事をしていたスタッフに、私のレシピを見せて「こういうふうにやってみて」と試作してもらいました。お店の場合だと、「ここまできちんとやりたい」という基準があるのですが、私たちは、お店で作る人のためではなくて家のキッチンで作る人のためのレシピを提供するのが仕事。だから、例えば誰もが覚えやすくて量りやすい数値にするために「チョコレートは55gじゃなくて50gじゃだめ?」と直したり、「無塩バターだと、このレシピのためだけに買わなければならない人もいるから、有塩バターでもできるように」と工夫したりして、彼女のもっているポリシーを時には捨てたり、変えたりしてもらいながらレシピを作っていきました。

お店やレストランで出てくるようなメニューは、その通りのレシピや材料を家庭で再現することは難しい。最高級の食材を使ったら最高級の料理ができるのは当たり前です。そうではないものを使ってちょっとした材料の組み合わせで、その料理に近いものができたり、かえって作り方を省くことによって違う付加価値が生まれたりということもある。それが私たちが提供するレシピの価値だと思っています。

 

レシピに「乗ってみる」

青木:『オレンジページ』ではどんなレシピを目指しているんですか?

小田先生:お仕事をさせていただいて感じるのは、読者の目線の高さをあまり大きく越さない、等身大よりちょっとだけ背伸びしているぐらいの、安心感のある流行がベースになっている誌面づくり。ですから私もそれを心がけています。
でも、その中でもちょっとびっくりしてもらいたいというか、何か「おおっ」というものは必要かなと。ドキドキワクワクするわけではないけれど、でもちょっとくすぐられる、作ってみようかと思える。そういう感じをレシピに出せたらいいなと思っています。

青木:読者が先生のレシピでお料理する時に「こうしたら」というアドバイスをお願いします。

小田先生:私の作るレシピは、試作をきちんとして、おいしいと思ってもらえるための道筋というかルートを描いたもの。だから騙されたと思って、1回そのルートに沿ってお料理をみてほしいということがあります。

『オレンジページ』も、「このとおりに作ってほしい」という想いを込めているからこそ、ここまで詳しく書かれているのだと思っています。分量や手順は多少違っても味に変わりはないだろうと思うこともあるかもしれませんが、1回はレシピどおりに作ってほしい。それで「おっ、うまくいきそう!」と思ったら料理がおいしくなると思うし、「うまくいかないな」と思ったら、それはレシピが良くなかったということもあるので、自分が「乗れる」レシピをたくさん探してその中からさらに取捨選択してもらえればいいなと思います。

青木:「乗る」というのが素敵な表現ですね。まずは基本的な型を体に沁み込ませるというイメージかなと。

小田先生:レシピに乗ってもらいやすくするためには、材料や作り方の工程をシンプルにしたり、思いもつかないようなおもしろいやり方をちょっと入れてみたりということが必要かなと。小説も同じだと思うのですが、どういう結末になるのかを想像する中で、想像できない意外性があることも大事なんですよね。

 

「作る対象が必ずある」ことを大切に

青木:小田先生にとって「料理」とは何でしょうか?

小田先生:料理は、「人を楽しませるもの」「自分が作る料理によって人が喜びを感じてくれるもの」だと考えています。料理を作る対象が必ずあるということ、それを大事にしたいです。
でも、必ずしも「作る対象=自分ではない誰か」ということを言っているのではありません。例えば、1人暮らしの場合でも、「明日の自分のために作ってあげよう」というように「明日の自分」という相手がいるわけです。例えば常備菜は、「疲れている自分」のために作る料理とも言えますしね。

青木:最後に「先生ご自身に対して作ってみたい料理」を教えてください。

小田先生:お節料理です。常に基本に立ち戻れるお料理なので。例えば、きちんと皮を剥くことによっても精神統一ができたりします。おせち料理を作る時にはいつも気持ちが引き締まります。忙しくても、ちゃんと出汁をとって八つ頭を煮たりゆっくり黒豆を煮る。時間をかけてやりたいですね。

●プロフィール|小田真規子先生
料理家・栄養士・フードディレクター。
株式会社ナッツカンパニー、有限会社スタジオナッツ主宰。
「オレンジページ」「きょうの料理」「ESSE」などの料理関連雑誌、企業のPR誌に、オリジナルの料理やお菓子のレシピを発表している。NHK「きょう の料理ビギナーズ」、テレビ朝日「ウチゴハン」など、TV料理番組へのメニュー提案やフードコーディネートを手がけ、出演も多い。

 

株式会社ナッツカンパニー
http://www.nutscompany.com/

 

有限会社スタジオナッツ
http://www.studionuts.com/

 

 


●お話をお聞きして感じたこと(by 岩楯)

読者が家庭で再現しやすいことを考えていろいろな工夫をされてレシピを開発しているというお話をはじめ、「会社」という体制をとられている経緯、スタッフさんをブレーンと考えていらっしゃること、雑誌の今後を考えながらお仕事されていること、一緒に仕事をする人にメリットを感じてもらうという考え方、再現しやすいレシピを作ることでうまれる付加価値を提供するレシピの価値だと考えていらっしゃること……などなど。
業種や職種は違っても、仕事をする人間として共通してもつべき大切な考え方を教えていただきました。

読者のこと、一緒に仕事をする人のことをこんなに考えて、数々のレシピを開発されている小田先生って本当に素敵です!

小田先生、ありがとうございました!

Naoko Kawachi
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Naoko Kawachi

ホリデーギフト★

2012/12/13 16:24

コンセントに新しいエスプレッソマシンが2台届きました。TVCMでもよく見かける、ネスカフェドルチェグストNespressoです。

なにやら、はせがわサンタとうえさんサンタからコンセントメンバーへのクリスマスプレゼントとの噂。わーい、ありがとうございまーす。

私は自宅がネスプレッソなので、せっかくだし使ったことのないマシンを使ってみたい!

というわけで、早速ドルチェグストの方にトライ。ラテマキアートを選んでみました。

カプセルを入れてレバーを倒すと抽出が始まります。でも、これ自動では止まらず、自分で適宜ストップさせるんですねー。

※ドルチェグストには、オートストップ機能付きのものもあります

どれぐらいがベストなのかよく分からないけどだいたいで止めてみました。

飲もうとしてサーモマグを覗き込むと、できあがったのはただのホットミルクっぽい。

「おや?」と思ってまわりにいる人に聞いてみたら、ラテマキアートの箱の中には、ミルクのカプセルとエスプレッソのカプセルの2種類が入っていた模様。1回で2カプセル使うのか…。なるほど、なるほど。

ようやくラテマキアートのできあがり!オフィスで手軽に飲めるのいいですねー。

ラテマキアートを飲んでいたら、人がどんどん集まってきて、それぞれ好みのカプセルを選んでコーヒーをいれていました。

美味しいものがあると自然と笑顔になりますね!

このエスプレッソマシンの背にある白い壁は、ポストイットなどを使って意見を募ったり、何か貼り出してお知らせしたりするエリアとして使っていたりもするのですが、こうやってカフェコーナーがあると、人が集まりやすくなってお喋りも自然と発生するし、これまで以上に効果的な予感。

苦いコーヒーが飲めない人もいるかもしれないなーと思い、ドーナチュの時などにあまりがちなシュガーやマドラーも添えておきました。今度お菓子も置いておこう!

社外の編集部などに常駐しているADやデザイナーのみなさんや、産休・育休等でお休みしているみなさんも、本社に来た時にはぜひホッと一息ついていってくださいね。

はせがわさん、うえさん、ステキなクリスマスプレゼントをありがとうございました。

はせがわさんに興味がある人はこっちも見てね(宣伝)
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サストコ
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サストコ

サストコ 008

2012/11/27 12:38

サストコ 008

Contents
◆特集
Vol. 008|インタビュー「様々な視点でプロジェクトをデザインする。」

◆勝手に伝わるしくみ
勝手に009 | 荷物置き

satomi sugimoto
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satomi sugimoto

「ふわふわちゃ~ん!」
暑いくらいに晴れた日曜日。こども達に囲まれる白くてデッカイふわふわを見て、私はほっと胸をなでおろした。

「この子ね、ゆげじいっていうんだよ。お風呂屋さんに居るんだよー。」
そう、彼がゆげじい…!

新宿区銭湯の湯気が集まって生まれた“ゆげじい”。

“ゆげじい”は、コンセントがデザインした、新宿浴場組合さんの公式キャラクターです。
まだ家風呂が一般的では無かった頃、人々は心と体を癒すべく、日常的に銭湯を利用しました。そこは地域の人たちが集う、コミュニケーションの場でもあったのです。
各家庭にお風呂がある現代でも、また再び地域のふれあいの場として銭湯を利用してほしい——。そのためにまずは銭湯が身近にあることをアピールできる、親しみやすい存在を!
そうして昨年、“ゆげじい”は誕生しました。

生まれたときは名前もまだ無く、ポスターなど2Dでの発表。
それから名前公募、関連イベントなどを経て少しずつみなさんとの距離を縮め、今年ついに3Dに!
新宿区の人達が集まる「新宿ふれあいフェスタ」に「動くゆげじい」登場です!
出来立てホカホカのゆげじいを応援しに行ってきました。

当日のメンバーは、コンセント銭湯チーム:杉本上原(あさみ)平田佐藤(三千恵)赤羽。そして撮影担当してくれた影のメンバー小山田くんと、サストコ編集長の青木さん、かわいい佐藤さんファミリーも!
AD杉本が代表でレポートします。

 

◆ゆげじい日和

10月21日。真っ青に晴れた空の下、「新宿区ふれあいフェスタ」は、緑いっぱいの戸山公園で開催されました。青空と緑の中で、ゆげじいの白い体がよく映えます。
たくさんの人達で賑わう中で見つけた、ゆげじいとこども達のふれあいをご紹介。

「これなんなの?」駆けつけてきた男の子。 ゆげじいグッズに身を包んだお姉さんが明るく丁寧に答えてくださってます。

「ふわふわしてる!」ゆげじいの体に付いてる小さいゆげが気に入ったようす。(そこも動くよ!)

くっついてニッコリ☆

ゆげじい、記念撮影に人気です。

無言で巨体を見つめる子。約H180cm×W160cmあるよ。

そっと触れるいじらしさにキュン…。ゆげじいもおじぎでご挨拶。

ああ、、これは最高のキュンショット。 こだわりのふわふわヒゲに興味を持っていただけました。

ゆげじいの足下で落ち着く子たち。

目隠しの洗礼。

「どこから見てるの??」「なんか見えそう!」…ちょっと大人な調査団もやってきた。

逃げろ~。

ステージでも紹介されました。この日から始まる銭湯イベント「ゆげじい祭り」も告知。

カラフルな「ゆげじい風船」も人気でした。

新宿浴場組合の皆さんと私たちの、たくさんの思いを込めて生まれた“ゆげじい”。もちろん愛情いっぱいに作りましたが、「もし誰も寄り付かなかったら…」と内心緊張して向かった私。たくさんの人に囲まれる姿が見えた時は…ほっとしました。

自分たちが作ったものが、目の前でたくさんの人にふれられ、
抱きつかれている。そしてふれた人が笑ってくれる——。
これまで色々なものづくりをしてきましたが、こんな光景を間近で見て、
じわじわと感動がやってきます。

ビビッドな反応はこども達でしたが、横にいるお父さんお母さんや年配の方も
「かわいいー」「面白いね」と笑顔になって「これは何なの?」と聞いてくださったり。
銭湯のキャラクターなんですよ。入浴感謝のキャンペーンをやるのでぜひ皆さんで来てくださいね。と伝えます。

楽しくチャーミングな動きを見せてくれたゆげじい。(素晴らしい!)
ずっと笑顔で明るく丁寧に紹介してくださる付き添いのお姉さん。(美しい!)
ゆげじいに張り付く調査団(おませな女の子)に、「覗いちゃいや~んって言ってるよー」と、声をかけに来てくださった組合の方。(さすが…!軽やかで素敵だー。)

 

◆一方、新宿浴場組合さんのブースでは…

毎年ゲームなどを企画されていて、今年はじゃんけん大会で盛り上がり中。
組合のみなさんはゆげじいTシャツ(昨年制作)を着てくださってます。
「ゆげじいでいっぱいにしよう!」と、ブース周りにもゆげじいの姿が。
最初の提案からここまで、一緒にカタチにして下さった組合のみなさん、
ありがとうございました!!

カラフルな風船とのぼりが目印に。

ゆげじいぬいぐるみもウィンクで見守ってるよ。

前に提案していた「ゆげじいパネル」、組合の方が実際に作ってくださっていました。素敵!

ブース前にて、みなさんと。

 

◆「新宿区銭湯 ゆげじい祭り」ただいま開催中♪

人気を博したゆげじいの名前を冠に、10/21~12/31まで入浴感謝イベントを開催中です。
期間中、新宿区内の銭湯に10回入ってスタンプを集めると、使えるゆげじいグッズをプレゼント!(この景品もコンセント制作です!)
「あ~銭湯しばらく行ってないなぁ~」という方、「私行ったことないかも。」そんなあなたも、ぜひ行ってみてください。
広いお風呂で手足を広げる時の開放感。芯から血が巡っていく感覚。素っ裸で人と話す楽しさ。本当に日々の疲れがとれて、気分転換できますよ。
新宿区に28軒ある銭湯はそれぞれに個性的。この機会に色んな銭湯の雰囲気を楽しむのも良いですね。
ゆげじいは各浴場でみなさんをお待ちしています。
私もまた週末に癒されに行ってきます◎

*新宿区銭湯28軒の詳細はこちら!

*ゆげじいFacebook
http://www.facebook.com/Yugejii

*「ゆるキャラグランプリ2012」にエントリー中です
http://www.yurugp.jp/index.php
http://www.yurugp.jp/entry_detail.php?id=828
(「ゆるキャラグランプリ2012」は終了しました。—2013年2月1日 追記)

 

◆おまけ。Dancing YUGEJII

ステージでやっているフォークダンスの音楽にのってダンスするゆげじい。

yuka iwadate
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yuka iwadate

『サストコ』編集長の青木さん大崎くん関口くんの3人が、MdNさんの取材を受けましたー。

月刊『MdN』2012年12月号の第一特集は、さまざまなトピックから「レイアウト」についてわかりやすく説明していくという内容で、MdN編集部さんからコンセントにもお声がけいただきました(コンセントを含め、何名かのデザイナーさん、デザイン会社さんが担当されるようです)。

そこでエディトリアル・デザイン経験の豊富な3人にお願いしました(忙しい中、快諾ありがとう〜!)。

文字と図版のバランスや、グルーピング、対比について語る関口くん。

大崎くんは段組みについて。読みやすくするルール、読みにくいケースなどを具体的に説明。

ポンチ絵を描きながら、縦組み・横組みの設計についてそれぞれの性質を説明する青木さん。

内容についての詳細はもちろん雑誌が発行されるまで言えないのですが、デザイナーの普段のデザインワークでの思考回路を垣間見れて「なるほど!そういうことだったのか」「そこまで考えてるんだ!」と今さらながら感動することしきり。

もう1つ「すごい!」と思ったのは、MdN編集部さんの編集術です!
たくさん語られた話の中から「ここ!」という伝えたいことの核をチョイスして文章のプロットを立てていき、それならこういう図がほしい、と誌面構成をその場でつくってしまう…。

日頃文章を書くことも多い私には、ほんとに感動もので「こうなりたい!」と思いました。編集力ってやっぱり大切。

8時間近くにおよんだ取材(集中力もすごい)。文字になるのが楽しみです!

レイアウトをテーマにした企画でお声がけをいただけるのは、40年以上にわたってエディトリアル・デザインをやってきたコンセントにとってはとてもありがたいことです。
MdN編集部の皆さま、ありがとうございます!

「レイアウト」について基本から応用までトピック別に学べて、しかも現場の人の視点から語る企画なので、デザイナーを目指している人や1・2年目のデザイナーさんにおススメです。経験がある人でもあらためて思考整理するのにいいかもしれないと思いました。

雑誌『MdN』2012年12月号は、11月6日(火)に発売予定だそう。ぜひ読んでくださいね!

サストコ
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サストコ

サストコ 007

2012/09/26 15:31

サストコ 007

Contents
◆特集
Vol. 007|田中晃二とデザイン(インタビュー後編)

◆勝手に伝わるしくみ
勝手に008 | 蓋付きコーヒーカップのチェックボックス

Naoko Kawachi
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Naoko Kawachi

こんにちは。広報・浴衣担当の河内です。
8月31日(金)に、第2回浴衣で出社dayを開催しました。

前回の「浴衣で出社」の様子をご紹介した記事のなかで予告した通り、滑り込みセーフで8月中に開催しました!

が、一般的に浴衣が着られるのは8月いっぱい。そのため開催第2回にして今年最後の開催となりました。

浴衣で出社するというのは新鮮でなんとなくそれだけでも楽しいのですが、みんなでオフィスで写真撮って終わりというのはちょっともったいなかったなという前回の反省もあり、今回は、前回の記事で妄想した通り浴衣にちなんだイベントも企画してみました。

それが、『デザイン会社のコーディネーターに教わる和のこと「いろは」』トークイベント

コンセントにはかなり色々なタイプの仕事をしている人がいて、経験もさまざま!直接的に業務に関係ないようにみえるテーマであっても「先生」になりえる人がたくさんいるのも自慢です!今回は浴衣にちなんだテーマだったので、着付けのお免状も持っていて、プロジェクトでも和装のコーディネートなどをすることもある眞知子さんにスピーカーをお願いしました。

社内向けイベントにしては大それたタイトルに聞こえるかもしれませんが、実際には名前負けしない充実したコンテンツになりました。というのも、プロのヘアメイクさんやフォトグラファーの方もスピーカーとして参加してくださることになったから!

せっかくなので、一部社外の方もご招待しました。今日は、このイベントの様子をご紹介しましょう。

会場はamu。今回はカフェスタイルにテーブル・椅子を配置してフレンドリーな雰囲気に。軽食も準備したので食べながら飲みながらトークイベントを楽しめるようにしてみました。

人が少しずつ集まりはじめお喋りに花が咲いています

最初に、そもそもなぜこのイベントをやろうと思ったのかといったことについて私から簡単にプレゼンテーションしました。

◆イントロダクション

着付けを習ったことがなく馴染みのない人にとっては、浴衣でも着物でもちょっとしたことで悩むところがあったりします。例えば、そもそも着るためには何が必要かといったことから、どうやって着るのか、どんな時に着て良いのか、着る時に気をつけた方がいいことがあるのかないのか…etc。

和装に限ったことではありませんが、自分の知らない分野・経験が少ない分野については観点を持つのが難しく、それゆえ良し悪しの判断ができないということがあるように思います。自分にとっての常識がその分野で常識とは限らないため、大げさに言えばタブーを犯してしまうリスクがあるのではないかということと、逆に言えば、少しの観点を持っていればそうしたリスクは下げられるのではないかなと。

一から全部を学ぼうとするとハードルも高いかもしれませんが、知っている人にちょっとしたコツを教えてもらえたら、最初の学びのきっかけとしていいのではないかと…。

私のプレゼンテーションではさまざまな着物の写真を見せながら、全く知識がない人が分類する場合と観点を持っている人が分類する場合の違いについて簡単な例を紹介しながら、良し悪し判断のために観点を持つことが大事という話をし、今回のスピーカーである眞知子さんのお話への導入としました。

河内のイントロダクション

◆着物を着る時、選ぶ時のポイント

眞知子さんからはまず、これまでに経験してきた和装に関するプロジェクトを紹介していただきました。温泉や花火、和のリゾートを紹介する旅行雑誌の表紙の撮影などで着付けを担当したり、プロの着付け師がついているプロジェクトでのサポートをしたりしてきたそうです。

次に着物を着る時の注意点や着物を選ぶ時のポイントについても教えていただきました。まず、洋服との大きな違いについて。ウェストや胸などメリハリをつけて見せる洋服に対して和服では筒状に見せた方がきれいとされています。そのため着物を着る時にはタオルなどで補正して基礎を作ることが大事とのこと。

色合わせについてもコツを教えていただきました。帯の色を選ぶ時には着物の色の中の一色を取ったり、帯揚げや帯締めといった和装小物で全体の色を引き締めるといったテクニックも。帯締めは洋服でいうところのベルト。ポイントとしてアクセントカラーをさすこともできれば、帯が凝っているデザインの場合はあえて帯色と同化させることもできるそうです。

河内のコーディネートで帯締めや帯留めの説明をしながら色合わせのポイントなどを紹介する眞知子さん

着物は季節によって着るものが変わります。7、8月は盛夏といって絽や紗といった透け感のある着物や浴衣。6、9月は単衣(ひとえ)と呼ばれる裏地のない一枚で仕立てた着物、それ以外の時期は裏地のついた袷(あわせ)と呼ばれる着物を着ます。また、着物は柄の出し方で呼び方や格が違います。

ルールが色々あるものの最低限押さえるべきところを押さえてそこを間違えなければ、工夫次第で色々遊べる楽しみがあるのが着物。今回のテーマだった浴衣について言えば、あくまで夏の普段着であるので、花火や街歩きはOKでも歌舞伎座で歌舞伎を見るのはNG。そうしたTPOを間違えなければ、ファッションとして楽しむものとして自分なりの個性を出してもステキなのでは、とのことでした。

◆30代からのステキなヘアアレンジのポイント

次にプラスナイン所属のヘアメイク 久保りえさんから、30代からのヘアアレンジについてお話してもらいました。着物の時は襟足を見せた方が色っぽいし着物も引き立つとのことですが、でもいったいどうやって?

会場に来ていたKDDIウェブコミュニケーションズの山本良子さんにモデルになっていただき、どうやってヘアアレンジしたらいいか、久保さんに実演していただきました。

プロのヘアメイクの方の技術を盗もうと、会場のみんなも久保さんのまわりに集まって手元をじっくり観察。

上品なヘアアレンジを実演してくださった久保りえさんとモデルになってくれた山本良子さん

「低めでお団子にすると年齢問わずモダンに見えて気品が出ます。」と久保さんからのアドバイス。ちょっとしたピンの使い方1つでも「へぇ、なるほどねー」と思うことばかり。あっという間に完成したアップヘアに会場からは拍手喝采、そして「可愛い!」「ステキ―!」の歓声も。

低めのおだんごで清楚な仕上がりの山本さん。ヘアアレンジ:久保りえさん

続いて有未ちゃんや康予さんにもモデルになってもらいました。

有未ちゃんのヘアアレンジ

康予さんのヘアアレンジ。撮影:山本カオリさん

逆毛にしたり、ブロックをわけて髪の毛の流れを作ってあげたりすると、髪が長くなくてもこんなにステキにまとめ髪にできるんですね!

有未ちゃんの大人っぽい仕上がり。ヘアアレンジ:久保りえさん

ショートヘアの康予さんもさっぱりとした仕上がり。ヘアアレンジ:久保りえさん

ちなみに、男性の髪型の場合、現在では和装と洋装でセットの仕方に違いがないそうで、ワックスを使ってクシャクシャっと自分好みにセットすればOKとのことでした。

和服の場合はとにかく、女性も男性も清潔感を意識するのが大事だそうですよ。

◆着物の時のきれいな立ち姿のポイント

フォトグラファーの山本カオリさんには、着物を着た時にどんな風に立ったらきれいに写真を撮ってもらえるか、立ち方、ポージングについて教えていただきました。

写真を撮られる時に気をつけると良いポイントについて話してくれる山本カオリさん

これも百聞は一見にしかず。例を見せていただきました。
まず正面向きに立った写真とやや斜め向きの写真。モデルは、絽の夏きものを着たゆかりん

正面向き。撮影:山本カオリさん

やや斜めに。撮影:山本カオリさん

後者の方が美しく見えますよね?

こんな風に立つには、やや内股で右足を左にやや引き、左足が前に出るようにします。その時左足の親指の内側はやや内股になるように。右足を少し後ろに引いているので重心は右後にかかっていますが、それを少し前に持ってきます。着物というのは左表に着るので、こんな風に立つと着物の柄がまっすぐにすーっと見えてきれいにみえるのだそうです。また、体がやや斜めになるので体が細くみえる効果も!

写真を撮られる時には、少し首をかしげるなどのちょっとした動きをつけると良いそう。着物自体がまっすぐなので体のちょっとした動きでも印象的になるんですって。

また実は武道や舞踏など日本古来の動き方も和装の立ち姿、歩き方の参考になるそうで、こうした動きを意識していると着物の着崩れ防止にもつながるそうです。

日本古来の体の動かし方について実演もしてくれたカオリさん

◆和装を褒める時のポイント

質疑の時間にサストコ編集長青木さんから「着物姿の女性を褒める時のポイントを知りたい」とエロ編らしい(?)リクエストがありました。

そんな時は、「帯の柄を引き立てるために同系色でまとめてるね」とか「草履の鼻緒と着物の色が揃ってるね」といったように色合わせや柄などを見て褒めるのが良いとのこと。

せっかくなので教わったことをもとに実演してもらいました!

青木さんが香澄ちゃんを褒めてるところ。香澄ちゃんからは「合格」がもらえました!

さいごに…

浴衣にちなんで、業務とは直接的には関係のないテーマでイベントをやってみましたが、社内外の参加者からも、スピーカーとして参加してくださったヘアメイクの久保さんやフォトグラファーの山本さんからも、評判は上々でした。

デザイナーにとって、新しいことを知りたいと思う好奇心や、違いと類似に気づく観察力、物事の良し悪しを見分ける洞察力は大切。業務以外のことから学べることもきっと多いはず。知っているようであまり知らない分野について興味を持つきっかけを作ったり、直接関係ないようにみえるテーマのなかから業務に活かせるかもしれないエッセンスを発見したり、普段自分が一緒に働いている同僚から何か知恵を拝借してみたり…。社内勉強会とはまたちょっと違うアクティビティにも色んな可能性があるような気がします。

思った以上に、この「和のこといろはトークイベント」のアンコールや次回開催のリクエストが社内外から多かったので、またいつか開催できたらいいなと思います!

最後に浴衣のみんなで(一部の方帰宅後ですが…)集合写真

horiguchi
Author:
horiguchi

アカウントプランニングマネージャーの堀口です。

時は7月の中頃。
バリバリとデスクワークをこなす(追われる)私の画面に突如、はせがわさんからのメッセンジャーが。

「これ予約して http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13143574/

俺のフレンチ?俺の?誰?ハンバーグのあれか?

「今度の打ち上げの場所ですか?変わった名前ですねー」程度のリアクションをとりあえず送信。早速返信が。
「知らないの?社会人としての情報収集力を疑う」との一言。いつもながら手厳しいボス。

と、次にURLが。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120613/1041478/
※参照:「日経トレンディネット」連載:鈴木貴博の「舞台裏から分析!流行のメカニズム」
『フランス料理界でコペルニクス的価格破壊革命が始まった』

ほう。巷で話題騒然?外食産業のイノベーション?ミシュラン星付きのスーパーシェフが厨房に?独自の仕入れ先?旬の食材?回転率?ミシュラン店では一皿1万5000円が1280円!!??

えーと!なんかすごい!…のね?

堀口「なんかすごいですねー」
はせがわさん「すごさ、わかってないでしょ」
堀口「予約しますか?」
はせがわさん「お願い」

で、その場で早速電話予約をしてみることに。

「はーい俺のフレンチEBISUですー(ガヤガヤ)」と、お兄さんの声はおよそフレンチらしからぬ居酒屋風。
希望の日取りを伝えると…「テーブルは埋まってますねー、ただちょうどその日はカウンターならお取りできますよ」って10日くらい先の予約なのに、既にかなり埋まっている様子。

野郎2人で対面フレンチよりは、むしろカウンターどんとこい、ってことでカウンターOKです。
「16時、18時、20時スタートの2時間制になりますのでご希望のお時間をー」とのことで、ちょっと早いですが18時からのカウンターを予約しました。

ボスに伝えると「やったー!」とはしゃいでらっしゃる。まったく大人なんだか子どもなんだか…。

というわけ、去る7月下旬。恵比寿は「kusakanmuri」の少し先の五叉路付近にできた「俺のフレンチ EBISU」に行って来ました。

食べログから拝借した「俺のフレンチ」外観写真 (by お店)

「俺のフレンチ EBISU」は銀座、神楽坂に次いで3店目で、「俺のイタリアン」の姉妹店とのこと。お店の看板はお世辞にも高級感があるとは言えないゆるい構え。外には月曜の18時前なのに結構人だかりが。予約していなくてもふらっと来て、立ち飲み席が空いていれば立ち飲みもできるらしいのだが、それは運良く空いていれば、の話。

そんな順番待ちの人だかりを誇らしげにかき分け、店員さんに予約の客だと申し伝えると、「お待ちしておりましたー!」とお店の中へ。

中に入ると店内は表から想像でき…る程度の空間で、ラーメン屋か居酒屋を居抜(いぬき)したような結構せまい印象。

食べログの店内写真 (by お店) 実際はお客がわんさかいます。

我々2名が通されたのは厨房が目の前にあるカウンターの角の席。椅子はちょっと高めで、歩きまわるホールの店員さんとちょうど同じ目線に。カウンターの幅も隣の人との距離もラーメン屋のそれに近い。メニューも張り合わせのA3程度一枚のメニュー表とワインリスト。おしぼりが出てきて…、と、ここまではよく行く地元の居酒屋とそんなにかわらない。お店の人ものっけから気さくで、およそフレンチのイメージとは全然違います。

で、張り合わせのメニューを見ると

  • フォワグラのソテーモリーユのソース
  • 仏産鴨のローストフォワグラ添え
  • 松坂豚のグリエ
  • シタビラメのグラチネ
  • 石川県輪島より大村さんの七面鳥 いろいろな部位のロースト
  • オマールのカダイフ包み揚げとみそのタルタル添え
  • 牛ヒレとフォアグラのロッシーニ

..etc
おおお。馴染みのある居酒屋手書きフォントに馴染みのないメニュー群。単語を拾えば実は高そうであろうお料理なのは、さすがの私にでもわかります。それが一番高くて1,280円、他も価格帯は400~800円。

真横にいるボスの鼻息が次第に荒くなるのを感じます。…あれも、…これも、そしてこれも…!メニューを前に完全に目が泳いでしまっている我々に店員さんが「お二人だと前菜2~3品にメイン1品でけっこうお腹いっぱいになりますよー」とアドバイス。

本当か?しかし、確かに他のお客に運ばれていく料理を見ると、けっこうお皿も料理もボリュームありそう…。

そんなこと言われてしまうと、いっそう真剣に選びます。ボスも目付きが変わり、「じゃあどれにする?」「それだとさっきのと食材かぶるよね?」「それ選ぶ理由は?」と完全に仕事モードの詰め寄り。私なりにいくつか浅い提案をはさみましたが、結果的にはボスにひと通り注文を決めてもらいました。

まずは「スパークリングワイン」

2,500円くらい

たぶん巷ではかなりいい値段のボトル。この店では原価に999円の上乗せのみの提供だとか。一応、野郎2人で乾杯。こんな時間からのアルコールは良心の呵責も相まって非常に美味しい。

期せずして「バゲット」登場

けっこうでかい

やんわらかくてふんわり。オリーブオイルもよくわかんないけど濃厚かつ複雑なスパイスが効いていて美味しい。もうこの時点でなんだかすごくありがたい気分!腹一杯にならないよう慎重にバケットを味わいながら、しばし料理を待つ。

カウンターのすぐ目の前が厨房なので、4~5人のシェフが動きまわる様子がよく見えます。調理音が聞こえ、湯気がもうもうあがり、様々な美味しそうな香りが客席に漂います。お店が狭い分、いろんな他の人のオーダーも聞こえてくれば、運ばれていく料理も目の前を過ぎ去る。でかいエビが運ばれていくのを男2人で目で追ってしまい、あれ頼んだほうがよかったかな…今度来たらあれ食べたいなあ…と、まさにお店の思うツボ。

そこへ運ばれてきた最初の一品はこちら。
「ニース風ラタトゥイユ」

380円也

きましたよボス!それでは早速一口…。
んまい!野菜やわらかい!ソースうまい!オリーブが入っているのかしら。さっぱりだけど濃厚。つけあわせの緑の葉っぱとの相性がまたやばい。

続いて「ズワイガニと帆立貝のタルタル」

680円也

カニてんこ盛り!ぎゅっと詰まってます。土台には、つぶつぶしている「なにか」。カニとつぶつぶにソースを絡めて食べる。ぬおー。タルタルうんめー。つぶつぶの食感も楽しいです。

次々きます。
「シタビラメのボンファム」

980円也

ボンファムってなんだ。庶民のボキャブラリーの限界で言うとクリーミーなグラタンのような感じ。グラタンの皮?を破ると中にはフワッフワの厚いトリュフのソースに、刻んだきのこやらなんやらが絡まっています。ほっくほくの舌平目とまぜまぜして一気に口に運びます。

うーまーいーーー。ちなみにこの焦げ目。こんなに奥ゆかしく豊かな焦げ目を食べたのは生涯初めてです。

料理が出る前は多少雑談を交わしてましたが、次々に料理が出てくると我々、完全に没頭。大の男ふたりが「うまいねえ」「おいしいねえ」と繰り返すばかり。

フレンチというと一品一品けっこう時間を置いて運ばれてくるイメージがありましたが、ここでは居酒屋と同じようなペースで運ばれてきます。が、けして急かされている感じではなく、様子を伺いつつ、良いタイミングで出してきてくれます。時には店員さんが「もう次を運んでもいいですか?」と聞いてくれますし、満席ではありますが一人ひとりのペースにはちゃんと気を配っている様子。空いたグラスもちゃんと注いでくれるし。

また、厨房のシェフらしき人が、忙しそうに動きながらもカウンター越しにお客さんと楽しそうに会話しているのも伺えます。これもあまりフレンチでは見かけない光景。

お店の雰囲気は巷の居酒屋っぽいのに、提供される料理はどれも凄まじく美味しく、しかしかなりの低価格帯。いろいろなところが、知ってるフレンチ(や、あまり知りませんが…)と違います。

この「俺のフレンチ」のビジネスモデル、さきほどのコラムにもありましたが、

  • 開始時間固定の2時間制を採ることで、通常のフレンチの0.6回転に対して3.5回転の回転率を実現
  • さらに通常のフレンチの倍の客席数を確保
  • そしてミシュラン星付きのスーパーシェフによる最高級料理の提供
  • 常識はずれの価格設定

さらに

  • そんなサービスだから、口コミやメディア露出で広宣費をかけずとも客足が途絶えることは無い

からこそ、売上も通常のフレンチの3倍を上げることができているらしいです。いやーすごいこと考える人もいるもんですね。

さて真打。
「牛フィレとフォアグラのロッシーニ」

1280円也

ステーキの上に同じくらいの大きさのフォアグラが!!

ナイフで割ったところ

まっぷたつに切ると中から肉汁やらなんやらが溢れだします。もちろん2段を重ねて豪快に口に運びます。
…。
…。
なんだこれは。もう言葉になりません。これ1280円!?もったいなく思いつつも早々に平らげ、この時点で我々、かなり満腹に近い状態に。いやー大満足。確かに一品一品ボリュームがありました。

が、甘党としては最後にデザートぐらいはいただきたく。
「実は俺も食べたかったブランマンジェ」

350円也

ブランマンジェがなにかわからんがとにかく俺も食べたい。真っ白い!ぷるっぷる!なめらか!…んまい…。ちなみにはせがわさんは
「クレームブリュレ」

350円也

来店から締めのデザートに至るまで、この革命的高級フレンチ、普通の人々の生活をより豊かにするサービス、お料理満載で、はせがわさんも私も大満足だったのでした。

最後に私が締めのエビスビールを頼んだりしたので、はせがわさんから「このタイミングでビールとは、すべてが台無し。社会人としての常識を疑う」と大顰蹙を買ったわけですが、まあそれはいいとして、トータルのお会計としてはこんな感じでした。

レシート

すごい!あれだけ飲み食いして一人4000円弱!ありえん!これはまた絶対に来たくなります。
ちなみにこの後、ガイアの夜明けで取り上げられて更に予約が殺到中とのことだとか…。

完全にお店のまわし者のようなレポートになってしまいましたが、みなさんも機会があれば是非、「俺のフレンチ」、食べに行ってみてください。

Naoko Kawachi
Author:
Naoko Kawachi

8月のドーナチュ

2012/08/10 18:29

またまた広報担当、河内です。

久しぶりのドーナチュネタです。
今月は月末でも火曜日でもない8月9日(木)の夜にドーナチュを開催しました。

※「ドーナチュって何?」という方は「1月のドーナチュ」をご覧ください。

さて、今回のドーナチュのテーマは、雑誌『オレンジページ』のリニューアル案件の共有です。

ドーナチュは社内共有会なので内容については基本「社・外・秘」なのですが、今日は特別にちょこっとだけご紹介。(って、すでに『オレンジページ』のリニューアルだって触れちゃってますし…)

みなさんご存知の生活情報誌『オレンジページ』。

実は5月2日発売号からリニューアルしているのですが、そのリニューアルをコンセントが担当させていただきました。もちろんリニューアル後の毎号のデザインもです!

そこで今回のドーナチュでは、リニューアルのお話をいただくまでの経緯や、リニューアルの提案の方針、課題を解決するための具体的なデザインのポイントなどを、アカウント担当の田代さん、プロデューサーの中野さん、デザイナーの高橋裕子ちゃんにそれぞれ話してもらいました。

裕子ちゃんと中野さん

残念ながら、こと細かにここでご紹介するわけにはいかないのですが、1つの課題を解決するための方法は1つではないというデザインの幅の広さ、引き出しの多さが感じられる、そんな事例共有でした。

詳しくはコンセントの事例紹介ページで触れていますのでぜひご覧ください!

ところでこのドーナチュ、前述の通り、社外秘の内容を扱うことが多い社内共有会のため、参加者はコンセントのメンバーに限定しているわけですが、今回は、ドーナチュ開催史上初のゲストにお越しいただきました。

な、なんと、『オレンジページ』編集長の、杉森一広さん!

オレンジページ編集長 杉森さん

改めてオレンジページがどんな雑誌であるか説明していただき、またリニューアルのときの心情などなど直接お話を聞くことができました。また、リニューアルに対する、読者や書店の反応についても知ることができました。

きっとどの雑誌でもそうなのでしょうけれど、でもやはり今年27周年を迎えたオレンジページのように、歴史があり、ファン読者をたくさん抱えていて、未だに勢いが衰えない媒体というのは、読者に寄り添った丁寧な誌面作りをしているからこそなのだな、ということを改めて感じました。

正直、読者からの声にここまで真摯に対応しているとは驚きでしたし、読者にそれほど愛されている『オレンジページ』のデザインを担当させていただくからには、コンセントも精一杯期待に応えなくては!と身の引き締まる思いでした。

これからもどうぞよろしくお願いします!

さて、今回のドーナチュ、プロジェクト事例として面白そうというのももちろんですが、編集長自ら足を運んでくださったこともあって、参加者数が過去最大となり会場の外まで人が溢れるほどでした。

オレンジページ編集長が来てくれたドーナチュには人が溢れんばかり

入り口の外まで人が!

床に体育座りする人もいっぱい!

今回ご用意したドーナツは、この時期恒例、LOVE SWEETS ANTIQUESのDecoとろガールズコレクション12。いわゆるとろ生ドーナツです。

とろなまドーナツ

田代さんのお気に入りなので、田代さん大喜びでしたw

とろなまドーナツに大喜びの田代さん

事例共有してくれた、田代さん、中野さん、裕子ちゃん、そして杉森編集長、どうもありがとうございました!

【関連リンク】

コンセントサイトの『オレンジページ』リニューアル事例ページ

⇒『オレンジページ

『オレンジページ』杉森編集長のブログ「オレンジ進行中」

Naoko Kawachi
Author:
Naoko Kawachi

旅担当(?)の河内です。

7月の「コンセント世界行脚」はお休みだったのですが、社内にステキ素材が転がっていたので、今日は、プチ世界行脚〜和歌山編ということでご紹介しましょう。

8月に入ってお盆も近づき、きっと夏休みに入られる方も多いはず。
夏休みどこか行きたいけどまだどこに行くか決めていない、なんて方がいらっしゃったら参考にしてみてはいかがでしょう?

いきさつ

遡ること2ヶ月ほど前…(古っ)、5月21日〜24日に開催されたiMedia Brand Summitにはせがわさんが参加してきました。

ちょうどこの時期に新車が納入されたばかりのはせがわさん。慣らし運転も兼ねてクルマに乗りたかったようで、途中フェリーを使いながら開催地の和歌山まではクルマで行くとのこと。かなり大掛かりな予感がしますが、クルマだとあちこち気軽に寄れて楽しそうです。

というわけで、ここからは道中の写真でお楽しみください。

Road To Wakayama

いざ東名高速にて出発。浜松西ICで降りて、伊勢湾フェリー乗り場に向かいます。

伊勢湾フェリー乗り場にて。

伊勢湾フェリー

ここまで東京から約4時間でした。

格納庫の中。そこそこ混んでました。

伊勢湾を望みながらの風景。

おだやかな海でした。

伊勢到着。森が伊勢っぽい。

紀伊半島を南下した、熊野灘の風景。

紀伊半島内を走る青い電車。青空と森に映えてきれい。

熊野灘の風景。

ちょうど金環日蝕の日でした。朝からみんな空を見ていました。

那智の滝。壮大な滝でした。

那智の滝周辺の木々。

神々しい雰囲気に包まれていました。

熊野本宮大社の入り口。

熊野本宮大社

本宮大社への階段。

この奥に本殿があります(撮影禁止)

入り口近辺のお茶やさんで一休み。

山道を延々と走ります。

山中のお茶やさんでお昼。

秋刀魚寿司とおにぎりのお弁当。

その後も山道が続きます。

熊野古道近辺はすべて山なので、延々山道です。

目的地の紀州南部ロイヤルホテルに到着

ホテルの裏は海岸になっています。

紀州南部ロイヤルホテル

紀州では、パンダで有名なアドベンチャーワールドに行きました。

アドベンチャーワールド

まとめ!?

自然いっぱいで写真からさえマイナスイオンが出てきそうです!行ってみたくなりました。

やはり、旅っていいですね。

私もゴールデンウィークに東京から北海道まで、車中泊したりフェリーを使ったりしながらクルマで北海道に行ったのですが(個人ブログに車中泊のことを書いてます)、長距離ドライブもたまにはいいものです(長距離すぎるけど)。

景色を愛でたり訪れた土地の名産をいただくといった楽しみがあるのはもちろん、フェリーのチケットを買う工程だったり、フェリー乗り場でのチェックイン、ドライブ中のナビの使い方などなど、サービスやプロダクトについて気づくことが色々あります。

夏休みの旅行を計画している方は、旅行中どうぞたくさんの発見をしてください!

あー、私も早く次の旅に出かけたい!

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