Yumiko Takaishi
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Yumiko Takaishi

こんにちは。Service Design Teamの高石です。

サービスデザインの話題を中心に広くデザインについてディスカッションを行う「Service Design Salon」。社内勉強会ですが、興味のある外部の方もぜひぜひどうぞ〜という、敷居が低くも中身はアツいイベントです。早くも第4回となった12月2日開催の『サービスデザインだより from デンマーク2』をレポートします。

今回デンマークの事例を紹介してくれたのは、前回に引き続きのエスベン・グロンダールさんと、大学院でサービスデザインを学びながらコペンハーゲン市役所で働くアンドレアス・ヨンソンさん。二人による事例紹介ビデオを観たのち、Google Hangout経由のQ&Aセッションを行う、というスタイルをとりました。

水辺で語るイケメン二人。

コペンハーゲン市(以下CPH)では、公共事業においてもユーザー=住民が参加して検討したり、プロトタイピングを重ねて完成させていくなど、サービスデザイン的手法を取り入れ始めています。今回は公園の改修プロジェクトを中心にお話をうかがいました。

 

スケートボードパークを改修するにあたり、ユーザーであるスケーターと周辺住民の意見を取り入れたけれど、いざオープンしてみると近所の子どもたちがスクーターで遊んだりして危険! と問題に。スケートボードパークとしてはさすが素晴らしいと評価されたものの、結局近くに子どものための公園を作ることになったことがあるそう。

この件でわかったのは、ステークホルダーはスケートボードパークならスケーター、という単純なユーザー構造ではないのだ、ということ。近隣の住民や子どもたち、そしてその親たち、納税者。トラブルを避けるためにもまずはよく観察し、広い意味での「ユーザー」に対する調査が大事だと勉強になった、とのことでした。

そこで役所と住民のCo-クリエイションの事例を紹介してもらいました。

画面のこちらでは、みな真剣に見入っています。

■民族の公園(Folkets Park)

治安の悪化に悩んでいた改修時期を迎えた公園。犯罪者がたむろし、住民は敬遠するようになっていました。そこでアーティストにファシリテーションを依頼し、住民とのワークショップを開催しました。
単に「いま何に困っている?/何が欲しい?」ではなく、「どんな土地柄だと思っていて、どんな街にしていきたいのか」といった夢やアイデンティティについてのユーザーの声を聞き、その場でブロトタイピングしていきました。

たとえばベンチ。周辺に置かれていて、怖そうな人がいつも居座っていて近づけない。だったら公園の真ん中のオープンな場所に、カラフルなベンチを作って置いてみよう!

そしてしばらく実際に使ってもらって、同時に使われ方を観察し、不具合を感じたらまた直してみる。ワークショップ期間が終わっても、常にβ版状態でアップデートを重ねているそうです。

■グルバーグス広場

改装のための1週間にわたるワークショップを開催しました。
昨年くらいの新しい案件で、他部署とのパイロットプロジェクト。

チラシを地元住民に配布し、夢についてなど「前もって考えておいてください」とお題を提示。
集まった人たちでボードにアイデアをどんどん貼っていってもらい、いくつかのグループに分かれてプロトタイピングしていきました。

アイデアを出すだけではなくその後も参加していけば、具体化していくプロセスやその場でトライして作ったものを見ることができ、結果的に意見を取り入れてもらえて深く関わることができるので、ワークショップ終了後も広場を「じぶんごと」と感じてもらえるようになります。
「規模は小さかったがよかった。うちのチームも参考になった」とはアンドレアスの弁。

リラックスしながらも積極的に関わりあっていますね。

これらのプロジェクトのポイントは、
・現場でのワークショップだったので、チラシを見て来た人だけではなく、知らずに公園に来た人にも参加してもらえた
・公聴会とは違い、子どもから高齢者まで幅広いステークホルダーが集まった
・たくさんの住民を巻き込むことができ、皆に「じぶんごと感」をもってもらえた
・公務員が音頭をとる形にしなかったことで形式的なイメージが払拭でき、楽しそうで親しみやすいプロジェクトになった
・現場でのプロトタイピングは非常によかった。オフィスで考えて作ってもってきたのとは全然ちがうものになったと思う
ということでした。

緑豊かな公園で青空プロトタイピング、いいですね。

こんな素敵なフードが出たら、やる気も出るというもの。

こういう柔軟なプロジェクトをCPHという自治体が行っている、ということに参加者の皆さんも私たちも感心しきり。

Q&Aセッションでは、Hangoutの向こうで待機してくれていたエスベンとアンドレアスに、参加者が次々と質問。日本語・英語の両方が飛び交いました。

こんな感じでHangout越しにやりとり。

ーーこういう方式だと若い人も集まりやすかった? また告知はどのようにしたの?

「子どもから高齢者まで幅広い人が“公園のユーザー”というくくりで集まり、大盛況でした。
告知は、地域にはがきやチラシを配布し、質問箱を設置。その場で考えてもらうと時間がもったいないので、前もって質問箱に入れてもらいました」

公聴会は「発表して話を聞いてあげて、参考にせず帰るってかたちですね」。時間的に余裕のある老人や、苦情を言いたい人が集まりやすいので、同じユーザー視点になりがちな上「今後どうしたいか」という議論や提案にはなりにくい、と。そこは日本と同じですね。

ーーこれをCPHがやっているということが驚きです。住民参加型のプロセスをどうやって広げていこうと考えていますか?

「実はこれらのプロジェクトはコンサルに入ってもらいました。まだ公務員にスキルがないのでファシリテーションを依頼しましたが、金銭的に全案件で呼べるわけではないし、常に他者頼みだと学ばなくなる。これからは、プロジェクトのためではなく組織を変えるためにファシリテーターが公務員を教育していき、公務員自身ができるようになることが必要だと思っています。
リサーチの部分は、時間もお金もかかるうえ効果を数値化しづらいので、プロジェクトの中でカットされがち。スキルを身につけ、結果を出し、実績を積み重ねていかなければいけないですね」

英語でのトークの字幕は、日本語も堪能なエスベン作。 「やらんといけん」。どこで覚えたの? な味わい深い言葉も織り交ぜて。

ーーチームみんながこういうマインドなんですか?

「わかっている人もいるが、大部分はまだまだ。ペルソナとか定性分析とかワークショップの話は、わかりやすく噛み砕いて伝えるようにしたり、発表の資料に入れて明示化したり、がんばっているところ」

ーー公園以外ではどんなプロジェクトがありますか?

「自転車でつながる街づくりをすすめる“スーパー自転車道計画”というのがあり、高速道路のように自転車専用道路があって、自転車がとても普及しています。
自転車道と車道の境界に、信号が連動するようになっているLEDが埋め込まれていて、前の信号と同じ色に光る、インタラクショナルな自転車専用道路もあります」


ーー公園や自転車道など、街の住民=ユーザのローカリティが強いサービスデザインの話でしたが、CPHでマスプロダクトやある特定のユーザーに限定しないようなサービスデザインの例はありますか?

「市民にスポーツの機会を提供するために、水路の中に皆が無料で泳げる公共プールが作られています。街が応援するスポーツキャンペーンの一環です」

 


「Service Design Salon vol.4」の一部を紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
日本の公園は「子どもの遊び場」という性格が強いように感じます。ママ同士のつきあいもスリリング(結局公園デビューしなかった二児の母・高石)。日本が特殊なのかもしれませんが、福祉の国デンマークは公園の在り方自体も興味深いなぁと思いました。

次回・第5回は、2月27日(金)に開催が決定! 今度はリアルエスベンがやってきます。

デンマークのビジネス・コンサルティング・エイジェンシーayanomimi代表の岡村彩さんとエスベンが、ITOKI東京イノベーションスペースでの展示・セミナーのために来日されることになり、それに合わせてお二人をお招きします。『日本の公園から考える ――サービスデザインだより from デンマーク3』と題し、デンマークの事例を交えてのディスカッションを行う予定です。

ご興味をもたれた方、参加してみたい! と思っていただいた方は sd-salon★concentinc.jp までご連絡ください(メールをいただく際は「★」を「@」に変えてください)。
お待ちしています!

 


【関連リンク】
オープンな勉強会「Service Design Salon」

toru watanabe
Author:
toru watanabe

コンセントデザイナーの渡邊です。

最近は渡邊課として全天球撮影などもやっとります。
(それはまたこんど詳しく。。お伝えします)

今日は、いつも資料画像集めやムードボードをつくったりしているデザイナーにこそおすすめしたい、ウェブサービスの 「Pinterest」と、私のパーソナルな活動名義の「Feel so books!」でのPinterestさんとのワークショップを開催するにあたり、サストコブログに登場しております。

Pinterestさんとの出会いは、遡ること2014年5月です。

「Pinterest meets Concent 〜第一線で活躍するデザイナーと学ぶ『Pinterestを活用したデザインワーク』〜」という、ピンタレスト・ジャパンさん主催のトークイベントが多目的クリエイディヴ・スペース「amu」で開催され、僕もスピーカーの一人として登壇したのがきっかけでした。

「Pinterest meets Concent」

この時は、自己紹介用にボードをつくってプレゼンをしました。
他のスピーカーと一緒に、それぞれの趣味趣向がコレでもかというほどにじみ出ているボードを見ながら、その人のパーソナルな側面も見ることができてとてもおもしろかったです。

詳しくは、Pinterestでは意識高いデザインPinと女の子の画像が多い黒坂氏のレポートをご覧ください。
黒坂氏のボード
Pinterest meets Concentイベントレポート!

その後、2014年8月7日に、デザインコミュニティ向けイベント「Pinterest Design Night Tokyo」が開催されます。

このイベントは、Pinterestの共同創業者でChief Creative OfficerのEvan Sharp氏と、ブランドマネージャーであるEverett Katigbak氏の来日に合わせて企画・開催された、東京のデザインコミュニティとの対話を深めていくトークセッションです。

「Pinterest Design Night Tokyo」

代表取締役の長谷川と一緒に登壇をさせていただいたのですが。脇汗かきまくりで何を喋ったかは若干忘れました。

Pinterestの身体性に基づいたデザイン理論についてはとても関心を覚えました。体の感覚にフィットしたUIデザインになっているから、長続きするサービスになるんだなーと思いました。

イベントの詳細は、旅するパーソナルスタイリスト、河内チビラーシカさんのレポートをご覧ください。それにしてもボードにあがってる世界各地の写真が素敵です。
河内チビラーシカさんのボード
レポート「Behind the scene: Pinterest Design Night Tokyo」

と。
Pinterestさんにはことあるごとにお世話になりっぱなしな渡邊ですが。

なんとこの度、Pinterest 公式アンバサダーに就任することになりました!!!

【Pinterest公式アンバサダーとは】
Pinterest アンバサダーとは、Pinterestへの理解をより深めることを目的とするPinterest公認の親善大使です。アンバサダーには、 Pinterestを普段から愛用し、様々な分野で活躍するユーザー(ピナー)が就任しています。Pinterestを使ったイベント開催の他、情報発信を通してPinterestの魅力や活用法を皆様にお伝えしていきます。
Pinterest アプリのFacebookページより転載)

ということで、
「Feel so books!」でも一緒に活動をしており、「amu」などでも製本のワークショップをしている中村麻由美氏と企画会議をし、早速ワークショップの企画を立てました。

「Pinterestのボード」 ×「製本」

という切り口でワークショップを考えました。
タイトルはこちら!!

「Pinterestのボードから自分だけの本を作る、製本ワークショップ」

あなたのPinterestのお気に入りのボードを出力して束ね糸でかがり、世界でひとつの「My Board Zine」を製本します。

紹介動画も作成しました。
どういうものを作るかイメージしていただければ幸いです。
https://vimeo.com/116590403

「Pinterestのボードから自分だけの本を作る、製本ワークショップ」from Feel so books!

音楽はコンセントのスーパー宅録お父さん、中岡氏です!
ありがとうございます!

「Pinterestのボードから自分だけの本を作る、製本ワークショップ」

 

【日時】2015年 2月22日(日)13:00 – 16:30(開場は12:30)

【場所】Sansan株式会社 セミナースペースGarden
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル13F
http://jp.corp-sansan.com/

【アクセス】
東京メトロ 銀座線・千代田線、半蔵門線「表参道」駅 B2出口 徒歩4分

【定員】20名

【参加費】3,500円 税込み(材料費、1ドリンクお菓子付き)

チケットのお申込みはPeatixよりお願いします。
http://peatix.com/event/68831/

Naoko Kawachi
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Naoko Kawachi

こんにちは。旅するパーソナルスタイリスト、広報担当の河内です。

今年ももうすぐ終わりですね。
1年があっという間でびっくりします。

今年も色々ありましたが、そのなかでも年末近くになって飛び込んできたニュースが一番インパクトがあったかも。

それは、PIVOTのAZグループへの参画!

PIVOT!
AZグループ!
一体なんじゃらほい?

という方もいらっしゃるかもしれないので、簡単に説明しますと…

実は(って、隠してたわけじゃないですが)、コンセントはAZグループに所属しています。

AZグループには、デザイン会社コンセントのほか、出版社のフィルムアート社、同じく出版社のBNN新社、フラワーショップkusakanmuriがあります。ほかにも、会社ではありませんがグループ全体で多目的クリエイティブスペースamuを運営していていたり、またパリにはAZグループの支局、AZ Parisがあったりします。

この時点でもけっこうバラエティに富んだ構成のグループなわけですが、そんなAZグループに新たにPIVOTが参画する、というニュースが駆け巡ったのは11月頭頃でした。

「PIVOT!!」

一体どんな会社なんだろう?
とググッて色々記事など読んでみましたが、第一印象は「なんか似てる。なんかコンセントっぽい。AZ風味を感じる。」というもの。

気になる…。

というわけで、ニュースを聞いたあとすぐに、同じ広報担当のユカリンと一緒にグループ会社PIVOTのオフィスにお邪魔してみました。行ってみたら、羨ましいぐらいオフィスがステキで、案内してくださったみなさんも気さくだったので、今日は勝手にPIVOTを写真でご紹介ー。

PIVOTのオフィス

場所は外苑前。ベルコモンズにほど近いところにPIVOTのオフィスはあります。

事前情報で知ってはいましたが、PIVOTにはワンコさんが2匹います。
イタリアングレイハウンドのニキ(女の子)とテオ(男の子)。

オフィスにお邪魔して社員の方と顔合わせMTGしているときにも、代表の宮嵜さんの膝にチョコンと座ってお利口さんにしていました。

MTGのあとも前足を揃えちゃってお行儀いい!しかも、足が長くてエレガントー。私が一緒に暮らしている2匹のミニチュアダックスは短足で知られる犬種なので、つい、足の長さに目がいってしまいます!(笑)

比較写真。ミニチュアダックスなりに頑張って足を伸ばして揃えてますが、こうです。足、短っ!

ちょっとそれましたが…。

日差しがたっぷり入るオフィスにワンコさんがいるっていいなー。いいなー。

仲良しですねー。

熱烈大歓迎、ありがとう!

ワンコさんがいるだけでオフィスの快適度が5000%ぐらいアップするわけですが(私にとっては)、そうでなくてもPIVOTオフィスはいろんな顔を持っています。

まず、オフィスツアーの最初に目に飛び込んできたのは和室!


琉球畳がお洒落。ちょっとまったりするのによさげです。

続いては、リラクゼーションルーム。
会社にそんなエリアがあるなんてマジか!

光を遮った半個室のようになったここにはマッサージチェアが置いてありました。

そして、来客用MTGスペースの一部。
パントリーの壁と椅子が赤で統一。アクセントがきいていていいですね。

オフィスの真ん中らへんには、半オープンな個室も。

ソファが置いてあってリビングのようでもあります。

案内してくれたのは、総務的な役割を担っているサポ部の福田さん。

なぜか一角がDJブース。

お邪魔したときにはクリスマスツリーも置かれていて、季節感のあるデコレーションもバッチリ。

執務室は整然としていて機能的。黄色の仕切りがこれまたいいリズムを生み出していますね。


みなさん忙しそうにお仕事されていて、あまりキャーキャー騒ぐのもアレなので、執務室はサラっとだけみて失礼しました(汗)。

突然押しかけるような形だったにも関わらず、時間を作ってフレンドリーに案内してくださったPIVOTのみなさんに感謝!一言で言ったら「お洒落!!!」なオフィスですが、やっぱり働いている方々の良さがあってこそ、心地良さが生まれるんだろうなと感じました。

PIVOTは主にWebサイトの制作やアプリ開発などをしている会社で、グループ会社のなかでも特にコンセントとは業務領域的にもとても近い会社です。

⇒ 株式会社PIVOT(http://pivot.jp/
⇒ PIVOTのFacebookページ(https://www.facebook.com/PIVOT.Inc) 

PIVOTのみなさんにはコンセントのイベントにも顔を出していただいたり、一部のメンバーはamuで交流会をしたり…と、すでに混じり合ってきていますが、来年は一緒に取り組む仕事も増えそうでとても楽しみです!

まだまだ気になるPIVOT。

サストコでもまたご紹介していく予定ですので、乞うご期待!


さて、コンセントは本日が仕事納めです。
この一年お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。
コンセントは2014年12月27日(土)から2015年1月4日(日)まで、冬季休暇となります。
みなさまもどうぞ楽しい年末年始をお過ごしください。

2015年も、サストコ、コンセント、そしてAZグループともども、引き続きどうぞよろしくお願いします。

shiho yokoyama
Author:
shiho yokoyama

デザイナーの横山詩歩です。
10月29日にデザインの祭典 Tokyo Designers Week で行われた PechaKucha Night にて、コンセントがドームプロジェクションで参加した模様をレポートします。渡邊徹さん率いる「渡邊課」の活動の一環です。

会場での渡邊さん

そもそもなぜコンセントが PechaKucha Night(以下PK)に参加することになったのかと言うと、Tokyo Designers Week(以下TDW)を主催しているNPOのDesign Association(以下DA)の津江さんと渡邊さんと私とで全天球の話をしていたときに、「全天球の動画を撮影しているなら、TDWのドームで投影しようよ」と言ってくださったのがきっかけです。
「ドームがプロジェクションに使える時間としてあり得るとしたらPKのとき」と言われたので、早速、PKで働くJohnnyさんに連絡。「おもしろそう! やろう!」と快諾していただき、実現しました。

津江さんからプロジェクションのアイデアが出たのはTDWの2週間半前。限られた時間ながら、イベントスポンサーなど関係者への確認、徹さんによる新規映像の撮影、実際のドームでのテストプロジェクション(ドームのテクニカルな部分は Prism さんに大変お世話になりました)がスムーズに行われました。DAさん、PKさんともにかなりお忙しい時期にもかかわらず、「おもしろい」と言ってくださったおふたりを中心とした関係者各位の実行力で実現したイベントでした。感謝!

お世話になった PechaKucha の Johnny さん(写真左)

今まで渡邊課で撮影した全天球の映像は、Oculusハコスコなど、ヘッドマウントディスプレイでの体験を主としていたのですが、実際の空間(しかもかなりの大きさのハコ)で体験するのは開放感がありとても気持ちよかったです。

ドームの形状はこんな感じ

イベントは後ろに立ち見が出るほどの大盛況。なんでも700人が参加したとか

プロジェクションは、イベントの前半と後半の間のビール休憩中に行いました。「渋谷の景色」「会場パーティー越しの東京の夜景」「恵比寿の景色」のショートクリップ3本立てで投影しました。ビール休憩中ということで、夜っぽい雰囲気とみんなのおしゃべりを邪魔しすぎないことを意識しました。
最初に渋谷の映像が流れた時、ちょっとしたどよめきが起きて、ドーム投影の写真を撮っているお客さんもいたのが嬉しかったです。

渋谷の映像と休憩を楽しむお客さん

渋谷のプロジェクションをバックにコンセントのメンバーで

自分が撮った映像を撮影している全天球カメラ GoPro 君

PechaKuchaは、20枚のスライドを1枚あたり20秒使ってプレゼンテーションを行う形式のことで、世界中で親しまれています。 今回は、月に1回行われているPechaKucha Night Tokyoというイベントの出張拡大版としてTDWで催されました。スピーカーの約半数が英語でプレゼンを行うなど国際色も豊かで、かつ、鳥人間コンテスト参加者からロボット レストランのダンサー、ブラジル大使までいるというバラエティ豊かな内容に、参加したコンセントメンバー一同、満喫しました。

プレゼンで爆笑する渡邊課のメンバー

PechaKuchaのプレゼンを真剣に聞いている渡邊さんと斎藤さん

PechaKucha Night自体がクリエイターの集うイベントですが、今回はさらにTDWでの開催ということもあって多くのデザイン関係者が集い、私たちの友人も数多く観客として参加していました。プレゼンを観る場としても、ソーシャルな場としてもとても楽しいイベントでした。

普段から親交のあるAQ、prsm、Tacchi Studiosのみなさん

ドーム投影、すごくかっこよかったので、また是非こういったプロジェクトに関わりたいです! 他にはどんなものを投影できるか、わくわくしますね。
人とのご縁にて実現できた企画でした。みなさま、あらためてありがとうございました!

写真クレジット:Michael Holmes
http://michaelholmesphoto.com/
https://www.facebook.com/michaelholmesphoto

yuichi shuno
Author:
yuichi shuno

こんにちは、サービスデザインチームの秀野です。

実は、最近コンセントで密かに行われているイベント、その名も…

「Service Design Salon」

を今日は紹介したいと思います。

「Service Design Salon」とは、コンセントのサービスデザインチームが有志で開催している勉強会です。社内勉強会だけど外部の方の参加もOK! 毎回テーマを決め、ゲストをお招きし、ざっくばらんにサービスデザインを中心に広くデザインについてディスカッションしています。

今回は「その存在を皆さんに知ってもらいたい!」(あわよくば、是非ご参加を!)という想いで直近に開催された2回分をレポートします!

それでは参りましょう、2本続けてどうぞ。

 

■「2020年のUX」ってどんなUX?

HCD-Netとの共同開催のこの回は「2020年のUX」というテーマでパネルディスカッションを行いました。

パネリストは、
山崎和彦 先生(千葉工業大学 教授 / HCD-Net 理事)、
山本郁也 さん(BEENOS 戦略ディレクター / デザインフェロー)、
長谷川さん(コンセント 代表取締役 / HCD-Net 理事)の御三方。
東京五輪の開催される2020年、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向かう方向は——。

山本さんが以前HCD-Net サロンでお話された「UXと組織のデザイン」というテーマをきっかけに、「組織デザイン」という話題でディスカッションは始まりました。

和やかな雰囲気でディスカッションスタート

「UXと組織デザイン」について語る山本さん

自社の製品を通じて顧客に魅力的な体験を提供する旧来のUXデザインを「(組織の)外からのUXデザイン」と定義するならば、いかに組織のしくみをデザインし、それを実現していくかというこれからのUXデザインである「(組織の)中からのUXデザイン」にも目を向けるべきだという話に。

お客さんに喜んでもらえるようなモノをつくりたいと、組織に属する人すべてが思っているはずですよね。それなのに、なぜ上手くいかないのでしょうか?

その原因、対策についてさまざまな議論がなされました。考えられる要因としては、
・組織内でのビジョンの共有不足
・部署間での対立
・組織の柔軟性の欠如
などなど。すべてに触れると大変長ーーーーーくなってしまうので割愛しますが (参加者のみの特典ということでご容赦を)、 大変ためになるお話が聞けました!

大学で教鞭を執る山崎先生は、研究室での取り組みを紹介してくださいました。
その中で、某企業の従業員と顧客との交わりをジャーニーマップにまとめた手法が、組織デザインにも活かせるのではないかとの提言も。
いろいろな企業の組織デザインのパターンや方法をまとめて、日本企業のヒントになるようなものをつくりたいとのお話が印象的でした。

山崎先生は研究室での取り組みを紹介

「“グッズ・ドミナント・ロジック”から“サービス・ドミナント・ロジック”へ、モノを売ることから継続的にサービスを提供することへとビジネスの転換を図る中で、そのビジョンをいかに組織内に浸透させるか、部署間でいかにコミュニケーションをとり合意形成するか、サービスデザインの中でも組織デザインの視点がますます求められてくる」と長谷川さんはその重要性を説きました。

いかに“サービス・ドミナント・ロジック”への転換を図るべきかを語る長谷川さん

議論は組織デザインをいかにプロトタイピングしていくかという話で盛り上がり、締めくくられました。
コンセントも「コンセント β」というベータ版の組織をつくって、組織デザインのプロトタイピングを行っていこう、というアイデアも!
一体どうなるんでしょう、コンセント!? 今後の動きにご期待ください。

 

■デンマークに学ぶ!ペイメント・サービス

この回は、デンマークの大学でサービスデザインについて学んでいるエスベンさんに、デンマークの銀行(Danske Bank)の事例を紹介してもらいました。また、某ネット金融機関に勤め、使いやすい金融サービスを日々考えているKさんにもゲストとしてお越しいただきました。
そもそも今回のテーマは、エスベンさんとKさんとの間で「デンマークの銀行アプリがすごい!」と盛り上がったことがきっかけに決まったもの。

そしてこの日はなんとエスベンさん、Google Hangoutsでデンマークから国境を越えて参戦です。

事例紹介するエスベンさん。日本語も堪能です

話の中で紹介された Danske Bank のタブレットアプリは、利用明細の閲覧や振込み、株・国債の売買等、なんでもできてしまうオールインワンのマネジメントアプリ。Web版もタブレットアプリとUIが統一されているのでストレスがないんだとか。国から付与されている国民IDで認証を行うため、デンマーク国民ではない僕たちが見る機会はなかなかないわけですが今回は特別にエスベンのアカウントで見せてもらいました。

Danske Bankのタブレットアプリの紹介(チラッ)

そして、驚きだったのが MobilePay というペイメント・サービス。
スマートフォンを利用して決済を行うのですが、デビットカードの進化系とでも言うべきでしょうか。銀行口座から手軽に直接決済を行うことができます。

スマホで簡単に決済ができるサービス。何が凄いかというと…

口座番号でなく、電話番号から決済相手を検索、登録できたり…個人間でのお金のやり取りにも活用でき、割り勘も簡単にできるのだとか。

去年の9月頃にリリースされたこのサービス、既に広く普及しており、エスベンさんも現金で買い物をする機会がほとんどなくなったのだそうです。むしろ、MobilePay かクレジットカードで買い物できないお店では買い物しないという人が現れるほどだそう。日本でいうところの電子マネーの導入・普及をすっ飛ばしている印象で、もはや NFC(近距離無線通信)は不要、といっていたのもすごい。

どちらもデンマークのベストアプリに選ばれている実力派。これらのサービスを銀行自身が提供しているというのだから驚きです。

会の終盤ではデンマークの暮らしにまで話が膨らみました。一番の驚きは、デンマークでは公的な文書が電子化されていて、なんと離婚の手続きもオンラインでできてしまうのだとか……!

銀行のサービスも公的なさまざまなサービスも、しっかりとしたプラットフォームが整備されなければ実現できません。それを実現しているデンマーク、恐るべしです。


いかがでしたか?「Service Design Salon」の一部の内容を紹介させていただきました。
「Service Design Salon」で一緒にデザインについていろいろ考えてみませんか?

直近では、12月2日(火)に第4回を開催、エスベンさんに、市民参加型でプロジェクトを実践しているコペンハーゲン市役所の事例をご紹介いただきます。
ご興味をもたれた方、参加してみたい!と思っていただいた方は sd-salon★concentinc.jp までご連絡ください(メールをいただく際は「★」を「@」に変えてください)。
お待ちしています。

 


【関連リンク】
Service Design Salon vol.4 レポート

Ayako Arao
Author:
Ayako Arao

さまざまな職種のメンバーが集まって
デザインの仕事を行っているコンセント。

デザイン会社ってどんな人たちが働いているの?
絵を書くスキルがなくても大丈夫?
デザインで課題を解決するってどんなこと?

一言で「デザインの仕事」って言っても
なかなかイメージがつきにくいですよね。

そこで、2014年9月1日〜9月5日まで学生を対象としたインターンシップを行いました。8名が参加し、4名×2チーム制のグループワークを5日間体験してもらいました。2013年から行っているインターンシップは、毎回濃厚なプログラムが組まれています。

今回のテーマは「領域間コミュニケーションを活発化させるソリューションの開発」。
HR部の荒尾がインターンシップの様子をレポートします。

「領域間コミュニケーションを活発化させるソリューションの開発」 …抽象的だし難しそうなテーマですね。

課題解決のために、深く現状を理解することが大切。
大崎さんによる、コンセントの紹介でスタート。
その後、サービスデザインチームの星さん秀野くんから、調査手法、分析での記述法を講義。

講義の後は、2チームにわかれて、調査の計画/プロジェクトプランを設計します。

いよいよ課題解決のための調査フェーズに。社員へのインタビュー。

インタビューを通してコンセント社員のデザインに対する考え方、
実際の仕事の仕方を、生の声を聞きながら体感します。

インタビューを中心に調査した結果をグルーピングし、新たな課題を抽出します。

調査/分析〜抽出した課題〜ソリューションを、プレゼン資料にまとめます。 プレゼン開始のギリギリまで試行錯誤を繰り返します。

いよいよプレゼン。20名以上の社員が続々と集まってきました。

調査のインタビューで使用した、学生オリジナルのツール。 なるほど、抽象的な質問も、図式化したツールでわかりやすく聞き出せますね。

インタビューから発見した3タイプのモデルを記述。問題を解決するキーパーソンとは…?

コミュニケーションには実は2つの意味が…!

両チームとも、鋭い切り口の興味深いプレゼンになりました。
インタビューをかさね、徹底的に調査をした成果がしっかり出た提案になりました。

社員からの質疑応答にも、チームワークで答えていきます。

難しい課題だっただけにプレゼン後の達成感もひとしお。

5日間の濃厚なプログラムが終了。
他の学校の学生と出会い、自分とは違う価値観に触れ、一緒に考え、協力して解決していく経験は、普段の学校生活では決して得られない体験です。最終日には各チーム、団結力も生まれました。

「さまざまな業種の方がデザインに関わっていることを知り驚いた」
「インタビュー中の“会社は人で成り立っている”という言葉が印象的だった」
「モノをつくるだけではなく、調査の仕方やプロジェクトの設計自体もデザインなんだと学んだ」
など、プロジェクトの問題解決を通して、学べることが多いのも、コンセントのインターンシッププログラムの魅力です。

コンセントの実際の仕事では、出身校はもちろんのこと、職種や立場を超えて全員がデザインに取り組んでいます。

今後も、インターンシップを続けていきます。
インターンシップの参加に、絵を書くスキルは必要ありません。
興味をもたれた学生さんは、ぜひ応募をしてみてください!

次回以降の募集は決まり次第、コンセントのコーポレートサイトや公式Facebookでお知らせします。
コンセントの採用情報(コーポレートサイト内)
コンセント公式Facebookページ

【関連記事】
2014年3月度 インターンシップ活動報告
2013年9月度 インターンシップ活動報告

Nobuyoshi Kanai
Author:
Nobuyoshi Kanai

こんにちは、コンセントの家内です。
みなさん LEGO ブロックって聞いて、どんなことを思い浮かべますか?

僕は、子供の頃に買ってもらったオモチャが、ガンプラと LEGO ブロックしかなかったので、それはもう遊び倒した記憶が最初に思い浮かびます。
皆さんの中でも、子供時代に、また、お子さんがいらっしゃる方は、今まさにお子さんが、熱心に遊んでいる姿をイメージされる方も多いんじゃないかと思います。

LEGO ブロックをビジネスシーンで

そんな LEGO ブロックがビジネスシーンで利用されているのに初めて出会ったのは、まだ SE として駆け出しだったころに出張で行ったシンガポールでした。
とあるグローバル SIer に縁あって遊びに行かせてもらったんですが、そこで一人の研究員が黙々と LEGO ブロックをスクラップ&ビルドしている姿を見かけました。何をしているのか聞いたところ、「今やっているプロジェクトで必要なシステムフローを設計しているんだよ。」「システムフローは人と情報と時間の3つの軸で変化があるから、三次元の LEGO で形を作ると矛盾に気付きやすいんだ。」という話をしてくれました。

僕にとっては身近なツールで、話していることも理にかなっていると思ったので、実際に真似もしてみたんですが、当時の僕には設計に必要な視点も足りなくて、LEGO を使ったところでより良いシステムのイメージを描くことなど、到底できませんでした。

でも、立体的に物事を考えるという発想にはとても感化されるものがあり、いつも頭の片隅に LEGO を使った設計のシーンがひっかかっていて、何か活かせる場所があるんじゃないかと思っていました。

ファシリテーションに感じた課題から

時は流れてコンセントに入社、クライアントを巻き込んでブレストやワークショップを重ねる中で、ファシリテーションに難しさを感じ、何か良いフレームワークがないものか考えることがありました。
僕が感じた難しさは、参加者それぞれが持つブレストやワークの場に対してのリテラシーに、アウトプットが左右された結果、ワークを通じて得た気付きに偏りが生まれている。という点です。

場に慣れていない参加者は、その場での発想と言語化がうまく進まず、意見を引き出すことがもともと難しいのですが、そこに場慣れした参加者が加わると発言量のバランスが崩れ、徐々に意見が支配されていくのを、(それはノイジーマイノリティなんじゃないかと思いながらも、)なかなかコントロールすることができません。

そんなことをぼんやりと考えていたときに、イベント告知サイトで「LEGO® SERIOUS PLAY® メソッド企業向け体験会」というタイトルを発見、直感的に上記したエピソードを思い出し、秒殺で申し込み、大いなる打算を胸に体験会へ参加してきたのです。

どのようなワークショップかは、実際にコンセント社内で開催したインハウスデモでご紹介しますが、体験会に参加して感じたのは、ノンバーバルから入るワークであれば参加者のリテラシーギャップを埋められるんじゃないか?ということでした。

体験会後にファシリテーターの方と少しディスカッションした中で、ビジュアルワークショップとの対比として、ノンバーバルな手段を持って参加者のリテラシーギャップを埋めるのは同じだけど、絵の上手い下手っていう別のギャップを持ち込まない分、心理的なハードルはより下がる。という意見があり、これは1つの選択肢として持っておくのも良いかもしれない。ということで、コンセント社内でのインハウスデモを開催する運びとなりました。
(僕自身、絵が下手なので、ビジュアルワークショップのハードルは非常に高いのです。)

LEGO® SERIOUS PLAY® メソッド

まず、「LEGO® SERIOUS PLAY® メソッド」とはそもそも何か、インハウスデモ開催に協力いただいた、株式会社人材研究所の Web ページ(http://jinzai-kenkyusho.co.jp/business/od.html)から引用します。

LEGO® SERIOUS PLAY®(以下、LSP)は、認定されたファシリテーターによって運営されるワークショップで、ひとつのコミュニケーション手法であり、課題解決の手法です。参加者は、ファシリテーター及び参加者同士による質問を通じて、個人や組織が抱えるビジネス上の課題について考察を深めていきます。
参加者は、専用に用意されたレゴ®・ブロックを使い、ファシリテーターからの「お題」に応じて、ひとりひとり、自由に3次元の形を作ります。そして、この3次元で表現されたモデルが、グループディスカッション、知識共有、課題解決、意思決定の元になっていきます。
LSPの目的は、ミーティングに参加する全員のポテンシャル、洞察力、自信、そしてコミットメントを最大化することにあります。

うーん、「なるほど、わからん。」というやつです。
実際に認定ファシリテーターをされている方も、こうした説明をしても「所詮ブロックでしょ、そんなことできるの?」という反応が多いということで、LSP が注目されるに至った次のエピソードを話されています。

NASA(アメリカ国立航空宇宙局)は、2003年にスペースシャトルが2度目の重大事故を引き起こした際(1986年のチャレンジャー号事故に続き、2003年コロンビア号で2度目の悲劇が発生)、新たに「安全対策センター」を設立しました。

センターのプロジェクトリーダーは、世界中から高い専門知識を有する科学者やエンジニアを招集し、センターの“ミッション”を策定する会議の開催を企画しました。しかし、異なるバックグラウンドを持つ一流の専門家が世界中から多数集まる中で、どのように、「全員が互いを尊重しながら建設的に意見を出し合える場」を作るか悩んだプロジェクトリーダーは識者に相談しました。

その時に名前が挙がってきたのが、Robert Rasmussen氏と、彼がレゴ社において10年に渡る歳月をかけて開発した事業戦略構築の新たな手法「LEGO® SERIOUS PLAY®」だったのです。

当初は大きな懐疑心を抱いていた科学者やエンジニアたちも、ワークショップが始まると段々没頭し、5時間足らずの間に、全員が互いの意見を尊重しながら傾聴し、否定のない雰囲気の中で自由に発言でき、さらに各人のアイディアを建設的に発展していくことができる、ひとつの「チーム」になることができたのです。その後、会議はプロジェクトリーダーの狙い通りに進行し、全員が納得できる“ミッション”を策定するに至りました。

高度な専門家が集まるNASAにおいて、LEGO® SERIOUS PLAY®がその大きな可能性を発揮した瞬間でした。

LEGO® SERIOUS PLAY® 認定ファシリテーター 
佐藤 新吾(株式会社人材研究所)

僕がワークショップに感じていた偏りという課題は、これで解決できるんじゃないかと思えるエピソードです。

インハウスデモ開催

インハウスデモの目的は、このメソッドをツールとして知ってもらうことですが、せっかく開催するのなら社内にある課題を考える場にしてみよう。ということで、当日ファシリテーションをお願いする、株式会社人材研究所 佐藤さん(LSP 認定ファシリテーター)の協力のもと、2014 年度のインターン生も取り組んだ「インナーコミュニケーション」をテーマとしたプログラムを作成しました。

インナーコミュニケーションがテーマとなるため、様々な領域から性別や年齢、社会人経験が異なるメンバー 20 名を参加者として募り、グループ編成もプログラムの1つとして準備をすすめます。

そして迎えた当日、A 会議室を貸し切って 3 時間半のワークショップがスタートします。

今回はワークショップで取り扱ったテーマの話ではなく、LSP を紹介することを主題として以下レポートしていきます。

まずは、ファシリテーターの佐藤さんから、上記した LSP のルーツやワークの流れをお話しいただきます。

LSP の生い立ちやルールの解説などをしていただきます

さて、おおよその流れを把握してもらったところで、さっそく1つ目のワークに取り掛かりたいところですが、LSP のワークショップには重要なルールがあるので、この先は次の4つのルールを頭の片隅において読み進めてください。

〜 LSP のルール 〜

  1. 手を信じて、頭の中で議論しない
  2. 後付け、こじつけ OK!とにかく言葉に(禁句:「特に意味ありません」)
  3. モデルについて語り、質問しましょう
  4. ひとりひとり拍手して交代しましょう

注目したいのは「2」のルールです。
LSP のワークは、出されたお題に対して、まず LEGO ブロックを使ってイメージを形にするところからスタートします。
そして、形にしてしまった物には、他の参加者からどんな質問をされても言葉にして答えを言わなければいけません。
このルールがあることで、参加者全員が発言し、テーマにコミットすることを可能にしているんですね。
(参加された方は実感したと思いますが、これがとてもハードでかなり疲れます。)

では、実際のワーク風景をいくつか

大量の LEGO を囲む大人の集団

作ったものには責任をもって熱く語ります

LSP のワークは、お題に対してモデルを作る個人ワークの後に、グループ内でモデルについての共有を行うというサイクルで進みます。
この時、グループにいるメンバーは、そのモデルで気になったところを、どんどん作者に質問していくわけです。
質問されたことには、すべて理由をつけて答えなくてはいけないのですが、ファシリテーターから「モデルを見るときの観点」を冒頭で解説されている参加者たちは、遠慮なしでガンガン質問していきます。

〜 モデルを見るときの観点 〜

  • 人(人形や動物を模ったパーツがあります)
  • 距離(配置にも意味があります)
  • シーン(どういう状況なのかも、形とはまた違った意味を持ちます)

僕たちは普段、モノを作り上げる仕事をする中で、言語化したイメージをロジカルに積み重ねてアウトプットを組み立てていく癖がついていますが、LSP のワークショップは、まったく逆のプロセス。
作者は予想外の質問に戸惑いながら、なんとか理由をひねり出していきます。

作者は質問の集中砲火を迎え撃ちます

そうすることで、無意識に選んだピースの色や組み立てた形を通じ、自分自身でも気が付かなかった価値観や拘りを言語化、周囲に説明すると同時に自分自身でも再認識をするわけですね。

こうして、いくつかのお題で個人ワーク、グループ内での相互理解を進めながら、全員のモデルを統合することにもチャレンジします。

職種や年齢・性別を超えて、お互いの思いを尊重できる場が生まれます

個々人で作ったモデルの意味や拘りのポイントをグループ全体が理解しているので、それぞれの意見を尊重しながら1つのモデルへと統合が進められるという寸法です。

気が付くと壮大な統合モデルになっていきます

こうして、グループメンバーの総意として1つの統合モデルが作り上げられます。

最後のワークでは、統合モデルについての言語化をグループ全員でディスカッション。
これまで個人ワークで繰り返してきた「モデルを見るときの観点」を基にして、この統合モデル全体のシーンや部分ごとの配置、色、形が持つ意味を、言葉としてまとめていく工程です。

個々人が作ったモデルが持つ意味が統合モデルには反映されているので、最終的に言語化されても、そのエッセンスは必ず残り続けます。

最後にグループ発表を行なって、ワークショップは終了です

全員が自然と参加でき、相互理解の上で意見が集約されるワークショップ。
3時間半という長丁場というのもありますが、付箋使った言葉によるロジカルなワークショップに比べると、終了時の疲れ方が段違いです。
参加いただいた皆さん、本当にお疲れさまでした。

言葉には現れないモノを通して

LSP とは何か?という段で引用した文章から、再度1つのセンテンスを取り上げます。

LSPの目的は、ミーティングに参加する全員のポテンシャル、洞察力、自信、そしてコミットメントを最大化することにあります。

クライアントワークやチームミーティングなど、社内外を問わずに日常的に行われているワークショップですが、参加されるメンバーの中には、ワークショップそのものに苦手意識を持たれている方もいらっしゃいますし、立場の違いから意見を抑えてしまったり、単に場に慣れていなくて発言ができない方もいらっしゃいます。
ですが、その中には誰一人として、意見を聞かなくても良い人はいません。

LSP は、

  • 新製品や新サービスの開発のためのアイデアの共創
  • 社員のキャリア開発およびリーダーシップ開発
  • 企業の未来・ビジョン創りおよび事業部のミッション創り
  • 事業の戦略策定とアクション創り
  • 国内外の拠点および事業部の職域を超えたチーム創り

など、企業においてもさまざまなシーンで利用され始めています。
こうしたシーンに共通して言えるのは、多様性を相互に認めた上で、より良い状態が何かをアウトプットとすることが必要。ということなんじゃないかと思います。

現代社会においては、人々の多様な価値観と、企業やサービスがどのように共存していくのか?ということも、僕たちデザイン会社が取り組むべき重要なテーマだということはもちろんですが、まず身近にある多様な価値観に触れ、尊重しあえるプロジェクトをデザインできるように、このようなファシリテーション方法もオプションの1つとして持っておこうと改めて考えさせらる体験でした。

参加いただいた方たちへのアンケートから一部抜粋

「普段あまり接点がない人と、手を動かしながら話すことで、自分でも意外なくらい話すことができた」
「言葉にできない不思議な感覚を何度か味わえた」
「自分と他人、両方の思いが楽しく見れてよかった」
「最初 手が動かず、右脳使ってなかったなと実感できた」
「課題に対する対応のし方、いろいろと応用できるところもあると思う」
「社員間の無理のないコミュニケーションのキッカケになった」
「モノを使うことで、話が進むというのは面白かった」
「かたちに助けられて、みんなの考えがどんどん引き出され、飽きることがなかった」
「良い意味で無責任に答えられる安心感、必ず答えてもらえる安心感、この安心感がコミュニケーションに必要なのだと気付きました」

最後に

ワークショップの設計からご協力いただいた、株式会社人材研究所(http://jinzai-kenkyusho.co.jp) 佐藤さん。
ワークショップに参加いただいた、みなさん。
当日の準備を手伝ってくれた、高石さん、石井さん。
ありがとうございました。

yutaka sekiguchi
Author:
yutaka sekiguchi

こんにちは。コンセントのデザイナー、関口です。
エディトリアルとウェブのデザイン & ディレクションをやっています。
よろしくどうぞ。

さて、みなさん。先日Adobeからリリースされた「ハードウェア」、ご存知ですか? iPad専用のスタイラスペン「Ink」とデジタル定規「Slide」のセットなんですが…

今回、弊社役員にゴネてさっそくゲットしましたので、ゆるいレビューをしてみたいと思います〜! やっぱり、あたらしいインターフェイスは実際に試してみないとわかりませんからね!

iPad Air 1 とInk & Slide

Slide。手前のボタンで定規の切り替えを行う

Ink。手前のボタンで電源や各種機能のオンオフを行う

何が違うのか

このツール、一部ではかなり話題になってますが、何が既存のスタイラスと違うんでしょう。僕も正直よくわかってなかったんですが、ポイントは3つ。

  • 「感圧式」で筆圧を読み取るペン型デバイス
  • いままでなかった「デジタル定規」型デバイス
  • 対応アプリと連携して「さまざまな機能」を使える

もともとクリエイティブ向けのソフトウェアメーカーであるAdobeが開発したハードウェアということで、プロ向けアプリとの連携もキモになっています。

今回は、すでにメディアで記事になっている製品写真や基本的な使い方はパスして、「現場のAD & Dにとってどれだけ使えるか」という視点でレビューしてみたいと思います。(お絵描き用途の方はゴメンナサイ!)

(参考)
Gigazine – あのAdobe製iPad用デジタルペンと定規「Adobe Ink & Slide」速攻フォトレビュー
http://gigazine.net/news/20141016-adobe-ink-and-slide/

ざっくりレビューしてみる

ちなみに、私のスペックは

  • Adobe歴14年、主なアプリはAi、Ps、ID。
  • イラストセンスのないタイプのデザイナー。ラフ段階での使用に期待。
  • グラフィックものの時だけペンタブレット(Intuos)使用。

そんな私ですが、まず所感をズラッと書いてみますねー。
(けっこう辛口になってしまった…)

ハード面:

- Ink
非常に持ちやすく、筆圧機能はかなりなめらかで自然。さすがです。ですが、文字や点など、細かく描こうとするとストロークが思うようについて来ず、まどろっこしいですね…。もっとペン先が細いとか、アップデートが必要? 通常の静電容量式ではなくBluetooth接続の感圧式のため、対応アプリでしか動作しません。

Inkの先端部。描き心地はとても良好だが、ちょっと太いか?

筆圧ありのブラシで書いた。

これは筆圧なし。

- Slide
手描き補助機能を定規のメタファに詰め込んだのは大発明。正確な線分や曲線を引いたり、一定の図形を定規にしたりスタンプするなど新鮮かつ直感的な操作感で、未来を感じます。自作・サードパーティー製の図形が追加できるようになると、さらに用途も広がりそうです。

…ただ思い通りに動いてくれないことがあり、細かな調整がまだ済んでいないように感じてしまうかも。また、使用中に画面からSlideがはみ出てしまい誤動作するときもありました。いちおう2本指でも同様の機能が使える(Slide自体には電気的な機構はない)ので、場面によってはあえて指で操作してもいいかもしれません。

対応アプリで自由な線分の描画や、図形のスタンプができ、角度や間隔のスマートガイドが表示(Lineのみ)される。面白いのが雲型定規やUIエレメントの図形があったこと。

ソフト面:

- Adobe Line
作図機能のついたビットマップベースのドローソフト。手描きベースの直感的な操作で、簡単な作図からレンダリングスケッチ、撮影ラフ、レイアウトラフなど多用途に使えます。レイヤー機能などの基本機能の拡充と、線のスナップが若干不安定なので改善が欲しいところ。そして、もう少し書き出し解像度が高ければなお良し。また細かいところで、紙白が微妙に白でなく階調があり、取り回ししにくいなあ…というところも気になりますね。紙白は、ぜひ透過で書き出す設定がほしいですねー。

Slideで直線定規機能を使っているところ。線の交点のところにスナップされる。

枠線や一部の線分でSlideを使用。あとはフリーハンド。

こういうことがやりたかった。

グリッド機能はかなり優秀。びっくりしました。

こういうのは一瞬で描けます。

- Adobe Draw
ベクターベースのドローソフト。ストロークの補正具合がちょうどよく、Aiに持っていった際に扱いやすいと感じました。描くときに若干の後追い感がありますが、気になりません。レイヤー機能はこのアプリだけですね。ペンのサイズや不透明度などのUIが扱いやすいです。囲まれた領域を長押しすると塗りつぶしができます。ストロークごとにパス化されるので、あとあと編集する際に便利だと感じました。

Lineとはまた違ったUI。

筆圧つきブラシで文字。Aiにもっていくと、すべてパスになっている。

もちろん、ぜんぶパス。

ストロークごとパスになってます。

- Adobe Sketch
シンプルなビットマップベースのドローソフト。ブラシの種類に消しゴムがあり、描き込みには向いているけれど、重ね塗り機能が物足りないかも。デザイン業務というよりは、お絵描き、しっかりめのスケッチ用途か。

微妙にこれもUIが違う…。

- Adobe Ideas
以前からリリースされていたアプリです。アップデートを重ねているせいかUIは1番こなれています。Ink & Slideには未対応…。

ほかのアプリとは一線を画すUI。これはこれで、こなれています。

- 残念なパームリジェクション機能
わざわざ感圧式にしている理由のひとつであろうパームリジェクション(手をついてもその部分のタッチを無視して正常に筆記できる機能)。…これが、かなり誤動作が多いんですねー。というかまともに動きません。信用して使い始めるとがっかり、、、このせいで使い込む前に嫌になってしまう人も多いはず。僕はオフにしちゃいました(もはや購入した意味あるのか??)。設定が悪いんでしょうか…。うまく機能する方がいればぜひ教えてください!

- コピペの挙動
ペーストすると、ペーストした図形が強制的にラスタライズされてしまう & 取り消しできないので、これは要改善ですね。

- 普段の仕事への展開
Creative Cloudへの展開・連携はさすが。うまくペンを使ったコピペなど、各種機能が直感的にうまくまとめられています。PCへ移行して編集など、サクサク、スムーズな連携ができました。
ただ、書き出し解像度がそこまで高くないので、iPadアプリ側をビットマップベースかベクターベースか、描き始める前に迷ってしまうかもしれません。こういう迷いはデザインワーク上よろしくないので、ちょっと気になるところです。デジタル上で直感的な作業ができることを求めてスタイラスペンを使うわけですからね…。ワークフローも洗練されていくと嬉しいなと思いました。

Draw以外からは、一枚画像としてインポートされる。

ちょっと気になったのが、この角R。これはいらないですね…。

アプリへインポートではなくCreative Cloudへコピーすると、こういうかたちで同期される。PNGファイルというのは妥当ですね。

# まとめ

だいぶ辛口なレビューになってしまいましたが…。まとめると、

  • ポテンシャルは高いが、まだベータ版という印象(!)。
  • 筆圧機能はさすが。
  • とにかくパームリジェクション、スナップのふらつきが惜しい。
  • デザイン作業で多い、文字や細かい書き込みがちょっと難しい。
  • 各アプリの使い分けが曖昧で、現状競わせている感じ。UIの統廃合が進みそう。
  • Lineのグリッド&スナップ機能がDrawでも使えたら最高。
  • iPad Airでも小さく感じる。もっと大きなデバイスでの使用の想定では?
  • ぶっちゃけ、筆圧感知式は良くなかったのでは…。

というところ。現状、全体的にお絵描き用途にチューニングされているように思いました。現状は、「ペンというよりは筆」という感じです。道のりは険しいなあ…。

# オススメの使い方(暫定)

これが、ぶっちゃけすぎるのですが…

あえてInkを使わず(!)、静電容量式のペンにするとあら不思議! ストレスがなくなりました。筆圧がほしいときはInkに持ち替えます。そして描きながら、必要に応じてSlideをオンオフしながら使用するわけです。描画中にサッと線分を引いたり図形をスタンプする程度では、2本指でOK。しっかり作図するときだけSlideを使います。パームリジェクション機能はストレスの元なので捨てる。手は浮かせて描くのに慣れることにしました。

静電容量式のペンはこれを使いました。
Jot Mini Adonit社製スマートフォン用タッチペン: 先端の当たる部分が分かる!iPhoneサイズのペン。
- たのしいiPhone! AppBank
http://www.appbank.net/2012/05/24/goods-books/412608.php

 

実際、タブレットまわりの環境は初代iPadの頃と比較してかなり進化していますから、がっつりデザインワークをするとき以外はだいたいこの板一枚で済んでしまいます。そんなとき、手描きの操作感でラフを起こせるのは魅力です。この製品の最大のメリットは、Adobe LineとDrawと組み合わせた時にあるんでしょうね。

Ink & Slide そのものが製品価格の高さに見合うものかは、今後のアップデート次第。化ける可能性も十分あると感じました。

(ただ、現状は様子見でもいいかも…)

そんな結論ですが、購入されたみなさんいかがでしょうか?
もっといい設定や使い方のコツがあればぜひ教えてください〜!

現場からは以上です。

サストコ
Author:
サストコ

サストコ 018

2014/10/23 16:30

サストコ 018

◆FEATURE ARTICLES
Vol.15|コンセントが取り組むEIA

◆コンセント世界行脚
Vol. 017 | IA Summit 2014 in San Diego

◆勝手に伝わるしくみ
勝手に018 | 「のぼり」たち

kaori totsuka
Author:
kaori totsuka

Chance Lunch !

2014/10/22 17:12

こんにちは。コンセントEditorial Design チーム デザイナーの戸塚香里です。

最近コンセントでは社内の各領域ごとのコミュニケーションを活発にすべく、新しい企画が生まれました。その名も『Chance Lunch !』

コンセントは専門領域ごとチームに分かれているのですが、3領域以上のチーム横断で且つ「社内で喋っているところなんか見たことない」というくらい、珍しい社員同士の組み合わせでランチを催すと発動します。チャンス認定条件は、メンバー名や珍しさアピールといった企画概要を社内のSNSツールに書き込み、社員から10いいね!+役員から1いいね!をもらうことです。

『Chance Lunch !』が認められると何が起こるか。それは、ランチ代を会社から提供してもらえるのです。お金のないはらぺこ新入社員には嬉しい企画ですね!

というわけで、私も企画してみました『Chance Lunch !』。
誘ってみたのはこの4人です。
【Interaction Design チーム】金子里さん
【Interaction Designチーム】】下鳥さん
【PR/Marketing チーム】岩楯さん
【PR/Marketing チーム】河内さん

寝不足の中テンションがあがって走り描いてしまったイラストで失礼します。
(※イラストはリアルタイムで社内SNSへ投稿しました)
声かけの基準は「なんかきらきらしてる、お話してみたい!」と思った方々です。もちろん社内にはもっとたくさんのきらきらしてる人たちもいれば、ちょっとこの人休ませてあげてー!という人もたくさんいます!

勢いあまって催したものの、ビビリな私は緊張して前日眠れず、目の下にくまをこしらえて『Chance Lunch !』へ臨みます・・・。
前日の夜編。

事後報告編。

当日は本当に「は、はじめまして。出身はどちらですか?」といったような会話から始まりました。そう、そのくらい接点のない先輩社員さんたちを突然ランチに誘うのは緊張しましたが、みなさん快く引き受けてくださり、とてもわくわくした気持ちのランチとなりました。

最初は「ご、ご兄弟は何人ですか?」といったお見合いみたいな質問を繰り広げてしまっていましたが、いつの間にか「一夫多妻制は意外とうまくいくんじゃないか」といった話をしだすほど話が盛り上がり、そのまま飲み会に突入してしまいたいくらいでした。

一緒に働いているはずなのに、顔と名前しか知らない。そんな不自然さが解消され、より効率の良い協働が行えるきっかけになる。『Chance Lunch !』はそんな素敵な企画だと思います。

楽しいランチをした後は、なんだか気分もすっきりし、その日の午後はいつもより仕事がはかどった気がします。

ちなみに、行ったのはこちらのお店。
■リストランテ・デラコリーナ
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13040286/dtlmenu/lunch/
社内では通称イケメンレストランらしく、店員のみなさんはイケメンが多くて眩しかったです(イケメンは緊張するので苦手です)。

あらためて『Chance Lunch !』に参加してくださった、金子里さん、下鳥さん、岩楯さん、河内さん、ありがとうございました!

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